短・中期で結果を出したいなら…【新NISA】成長投資枠の銘柄選びは参入障壁の高い7業界に注目!
新NISAで投資をされている方には、長期投資を想定されている方が多いと思います。そのような中、お子さんの学費や住宅購入の頭金など、数年単位での投資を考えている方や、すでにリタイヤをされていてあまり投資に時間をかけるつもりはない方もいらっしゃるようです。 【画像】年金の「受け取り開始年齢」を考える 今回は、NISAの成長投資枠で、長期だけでなく、短・中期的に銘柄を探すためのアイディアの一つとなる「Moat(モート)」について紹介します。
Moatは参入障壁のこと
「Moat」という言葉は米株式市場で使われており、“投資の神様”と言われるウォーレン・バフェット氏が使っていることでも知られています。 元々は“堀”という意味を表しますが、投資の世界では、“参入障壁”という意味で使われます。 バフェット氏は投資の鍵について、耐久性のあるMoat、つまり競争障壁を有する製品やサービスを選ぶことが重要であると述べています。企業の競争優位性を見極め、競争優位性の耐久性を重視しているようです。確かに、競争優位性が高く、競合他社がその市場に入りにくい状態が続くなら、企業はそのビジネスで高い収益性を維持しやすいと考えられますね。
Moatに注目した指数
Moatに注目した指数にはMorningstar ワイド・モート・フォーカス株式指数があります。 この指数は米国の投資調査会社モーニングスター社が算出している株式指数のひとつで、持続的に競争優位なビジネスを持ち、相対的に割安と考えられる米国企業で構成されている指数です。 モート評価と公正価値の見積もりは、モーニングスターエクイティリサーチチームが実施した独立した調査を通じて決定されます、とのことです。 モーニングスター社の株式リサーチでは、長期間にわたって経済的利益が維持でき、構造的に競争優位性がある企業を「エコノミック・モート企業」と定義して、企業がもつエコノミック・モートに対して「ワイド(広い)」「ナロー(狭い)」「なし」の格付けをおこなっています。競争優位性が最もワイド(広い)だと格付けされた企業は、それ以外の企業に比べてより長期間にわたって価値を生み出す可能性が高いと考えられているとのことです。