“はまらなかった”日本代表。HTにいかにして修正したのか。選手からは「最初からやって良かった」の声も【アジア杯】
「そもそも初期配置が怪しい」
[アジア杯GS第1節]日本 4-2 ベトナム/1月14日/アルトゥマーマ・スタジアム 【PHOTO】日本代表のベトナム戦出場16選手&監督の採点・寸評。4発勝利も6人に5点台の厳しい評価。MOMは2G1Aの8番 森保ジャパンは1月14日、カタールで開催されているアジアカップのグループステージ第1節でベトナムと対戦。4-2で勝利を収めた。 4ゴールを奪って白星スタートを切ったものの、とりわけ前半はセットプレーから2点を献上して一時は逆転を許すなど、苦戦を強いられた。 とくに、予想以上にボールを繋いでくるベトナムに対してプレスがはまらず、なかなかボールを奪えずにカウンターを浴びるシーンが散見された。 ただ、後半は4-2-3-1から、ダブルボランチの一角だった守田のインサイドハーフの位置に上げて4-1-4-1気味にし、攻守においてバランスがよくなった。 キャプテンの遠藤航は、ハーフタイムにこんなやり取りがあったと明かしている。 「前から行くのなら、はめ方で、もう少しセンターバックが来て欲しいみたいなことを話したり。映像も見ながら、どうはめていくかみたいなところがあった」 システム変更については、「後半は、僕がワンボランチ気味になって、(南野)拓実とモリ(守田英正)をツーボランチにあてるという感じで。そっちの方がうまくはまっていたかなというふうに思う。そこら辺の修正と、行くタイミングをしっかり合わせるみたいなところは話しました」と説明した。 その守田も、「後半、僕が高い位置を取ると、後ろも枚数を1枚多くしてビルドアップできるし、押し込んだ時にちゃんと横についてあげられたので。失った後の守備も早く行けますし。前半は、そもそも初期配置が怪しいというか、僕のポジションが決まらないみたいな感じはあったので。なかなか厳しい試合になりました」とコメント。フォーメーションの変更が成功したとはいえ、「最初から4-1-4-1をやって良かった」と指摘している。 「僕は最初からそういう位置をとっていたんですけど、なかなか(ボール)回し方的に、航が右に行ったりしていて。誰が左のボランチのところに入るの?と言ったらいなかったので、結局、僕が高い位置をとっていても、下りないといけないみたいな感じだった。僕が下りると、次は左のインサイドのところに、人がいなくて、結局、左で高い位置をとっても、下げるしかなくなるので。その循環がすごく悪かった。なので、もっと押し込めるような形を最初からとっておけばよかったなと思う」 リードして折り返したとはいえ、前半から修正できなかったのは反省点だろう。とはいえ、ハーフタイムで修正できてしまう対応力は、いまの日本代表の強みでもある。 取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)
【関連記事】
- 【日本4-2ベトナム|採点&寸評】4発勝利も一時は逆転されるまさかの展開。6人が5点台の厳しい評価に。MOMは文句なしで2G1Aの8番
- まさかの苦戦。日本代表に何が起きていたのか。選手が次々に口にした“想定外の事態”「正直、予想以上だった」【アジア杯】
- 「すごく圧倒された」「戦術もすごい」久保建英が日本を苦しめたベトナムに驚嘆「どんな練習をしているのか見てみたい」【アジア杯】
- 「恐ろしいほど冷静だった」一時逆転を許すもベトナムをねじ伏せた森保ジャパンの底力に韓国メディアが感服!「さすがは優勝候補筆頭だ」【アジア杯】
- 「ベトナムはとても良いプレーをしているのに、なぜ自分たちはダメなんだ?」日本相手の大善戦を受け中国記者が嘆き【アジア杯】