「12-12-12メソッド」で、不要品をどんどん片づけよう
家での12-12-12メソッド活用法
ここで1つ、注目すべきポイントがあります。Becker氏によるこのメソッドの説明は、わずか3つの文章しかなく、しかもそのうち1つは「これで完了です」というシンプルな一文です。 それだけに、それぞれの家の具体的なニーズに合わせて調整できる余地がとても大きくなっています。 私がお勧めするのは、毎日1部屋ずつ、部屋を片づけていく方法です。私が今住んでいるのはワンルームのアパートメントなので、複数の部屋があるわけではないですが、その代わりに、1つの部屋を複数のエリアに分けています。 今年の春の大片づけでは、私は毎日1つずつ、片づけをするエリアを選ぶことにしました。リビングから、ダイニング、キッチン、バスルーム、ベッドとして使っているロフト、そして一番気が重いクローゼット、という具合です。 1日に2つの部屋を片づけてしまおうとしても、ぐったりするだけなので、やめておきましょう。 ガレージなどの広いスペースの場合は、いくつかのエリアに分けて、同じ場所を2、3日(あるいはそれ以上)かけて片づけてもかまいません(正直に告白すると、私は今、自宅のクローゼットについて、1週間半にわたって格闘しています)。 また、収納ボックスを複数用意すると、振り分け作業がぐんと楽になります。こうしたボックスがあれば、それぞれの部屋やエリアを片づける時に、1つ1つのアイテムを売ったり捨てたりする必要はなく、用意した「捨てる」「寄付する」「整理する」「売る」というカテゴリー別の箱にどんどん入れていくだけで済むからです。 4つではなく、「処分する」「取っておく」の2つの箱を設けるだけでも、作業の効率は大きく上がります。 しかも、大きな片づけが済んだら、これらの箱を、季節ごとのアイテムをしまう収納ボックスに転用することもできるので、一石二鳥です。
長谷睦(ガリレオ)