【フォト・ジャーナル】高橋邦典 第4回 /#07 終わることの無い殺戮
2001年9月11日同時多発テロ事件。「歴史の転換期」ともいわれるように、この日以降、世界のなかでイスラム諸国の位置づけは大きく変わってしまった。 あれから12年、風化しつつある記憶のなかで、この事件のことを話題にすることも少なくなった。しかしその反面、終わらないのはこの事件の連鎖としてのイラクとアフガニスタンの戦乱だ。ニューヨークは栄華を取り戻し、復興したかのようにみえる。しかし、9・11の「報復」として米国の侵攻をうけた両国では、無意味な殺戮がいまも続けられている。(撮影:2001年9月)