【日本学生支援機構】申込時に知っておきたい5つのポイントとは?
希望月額
第一種奨学金は、「進学先が大学かそれ以外なのか」「国公立か私立なのか」「自宅通学か自宅外通学か」により選択できる貸与月額が決まります。たとえば、私立大学に自宅から通う場合の貸与月額は、5.4万円(最高月額)、4万円、3万円、2万円となります。入力では、「最高月額」か「最高月額以外の月額」を選びます。 ただし、「最高月額」の利用には併用貸与の家計基準を満たす必要があるので留意しましょう。第二種奨学金は、2万円~12万円の間で1万円単位の金額を記入します。 奨学金は学費や生活費に利用できます。たとえば、私大文系の学費の平均は月額8~9万円程度ですので、奨学金ですべて賄うのであれば、第一種奨学金だけでは足りないので、併用貸与または第二種奨学金のみが選択肢になります。
返還方式
第一種奨学金については、「所得連動返還方式」と「定額返還方式」の2つから選びます。ただし、「所得連動返還方式」を選択する場合、保証制度は「機関保証」にする必要があります。 第二種奨学金については、「定額返還方式」となります。「定額返還方式」は返済期間満了まで同じ月額で返還するので、返還の計画が立てやすいといった利点があります。 「所得連動返還方式」は、所得に応じて返還するので、所得があまり高くないときでも無理のない月額で返還できる利点があります。 「所得連動返還方式」は、一見、合理的ですが、年齢とともに所得が増えるときは教育費や住宅ローンなどの支出も増える可能性があるので、返還が楽とはいえない場合もあります。 なお、貸与終了後は、「所得連動返還方式」から「定額返還方式」への変更はできませんので留意しましょう。
保証制度
保証制度は、学生が奨学金を返せなくなったときに、代わりに返す人をあらかじめ決めておく制度です。 保証機関に連帯保証を引き受けてもらう「機関保証」と、「人的保証」があります。「人的保証」を選ぶと、連帯保証人(原則、父母)および保証人(原則、おじ・おば等)の2人が必要になります。 「機関保証」を選ぶと保証料の負担が発生しますが、万が一返せなくなったときに保証機関が立替えて返してくれるので、連帯保証人や保証人に迷惑がかからないといった利点があります。 だからといって、学生の借金が帳消しになるわけではないので誤解しないでください(保証機関への返済の義務が発生します)。