「アラエスが無安打に終わり大谷翔平が4安打することを願う」ロバーツ監督が最終戦での“大逆転”3冠王獲得シナリオ語る…4厘差で首位の“ライバル”は出場するのか
ドジャースの大谷翔平(30)は28日(日本時間29日)、敵地のデンバーで行われたロッキーズ戦に「1番・DH」で出場し、5打数2安打のマルチ安打で打率を.310まで上昇させ、58個目の盗塁も決めて「54―58」とした。首位打者争いのトップに立つパドレスのルイス・アラエス(27)に4厘差に迫った。大谷もアラエスも残り1試合。USAトゥデイ紙のボブ・ナイチンゲール記者は、アラエスの最終戦の試合出場の可能性に言及した。欠場のままなら、5打数4安打以上、あるいは4打数4安打が必要だが、アラエスが試合に出てヒットが出なければ、メジャーで12年ぶりの3冠王獲得の可能性もアップする。 【永久保存映像】可愛い!大谷の愛犬デコピンが見事に始球式を務める
大谷は最後まであきらめない。 1回の第1打席。大谷の放った速度179キロの強烈な打球がライナーでライトフェンスを直撃した。あまりにも打球が強すぎて二塁を狙うことできなかったが、この時点で、打率は.311となり、同日のダイヤモンドバックス戦を欠場したアラエスに3厘差に迫った。 続くベッツの内野フライでスタートを切っていた大谷は二塁を回っていたが、二塁ベースを踏まずに慌てて一塁に戻る珍しい“三角ベースアウト”のミスを犯した。 2回の第2打席では打球はヒットコースに飛んだが、大谷シフトでショートがセカンドベースの後ろを守っていたため処理された。5回の第3打席は四球で出塁。58個目の盗塁に成功したが、その後、投手のボークで記録が取り消された。 それでも先頭で迎えた6回にライト前ヒットを放ち、4試合連続のマルチヒットをマークし、二盗を決め直して、幻の58個目の盗塁を復活させた。7回の第5打席はライトライナー。13点を奪うドジャースの猛攻で、9回にも打席が回ってきたが珍しく力んで詰まり二塁ゴロに終わった。 5打数2安打で打率は.310として、アラエスに4厘差と迫り、1試合を残して首位打者の可能性を残した。54本塁打、130打点で2冠はほぼ確実。2012年にミゲル・カブレラ(タイガース)が、成し遂げて以来、12年ぶりの3冠王誕生の行方は、最終戦に委ねられることになった。 もしアラエスが最終戦を続けて欠場すれば、634打数199安打で打率.3138をキープ。632打数196安打で、打率.3101の大谷は、5打数4安打以上で打率.3139、あるいは、4打数4安打で打率.3144となり逆転する。そしてアラエスが最終戦に出場してヒットが出なければ、その逆転の条件は若干だが下がる。 アラエスが、1打数0安打なら打率.3133となり、大谷が3打数3安打で打率.3133で糸の単位まで同率で並び、もし2打数0安打なら打率.3128で、3打数3安打で逆転し、4打数3安打でも同率となる。 ただアラエスに1本でもヒットを打たれると条件はかなり厳しくなる。 1打数1安打だと打率.3149で、大谷が4打数4安打でも打率.3144で届かず、5打数5安打を打ち打率.3155まで伸ばさねばならない。2打数1安打だと打率.31444で、やはり大谷には4打数4安打が必要となる。 3打数1安打でも打率.31397となり、大谷は4本以上のヒットが必要で、5打数4安打で同率、4打数4安打で逆転となる。 気になるのはアラエスが最終戦に出るのか、出ないのか。
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