ジャズ・ピアニスト、小川理子の2018年作『Balluchon』がSACDに
ジャズ・ピアニストで、日本オーディオ協会会長を務めるなど、多くの顔を持つ小川理子の2018年のアルバム『Balluchon』が、ハイブリッドSACDで5月21日(火)にウルトラアートレコードから発売されます。手直し編集のないワンテイクの演奏をDXD(384kHz / 32bit)でレコーディングした音源を、今回のSACD化にあたってハーフインチのアナログ・マスターテープに録音。そこから2.8MHzのDSDレイヤー用と、44.1kHz/16bitのCDレイヤー用のオーディオ・データをそれぞれ作成しました。 『Balluchon』はウルトラアートレコードの代表を務める潮春男と副代表を務める麻倉怜士、オーディオ評論家でもある2人が、A面(朝倉)とB面(潮)をそれぞれプロデュース。A面は田辺充邦(g)、山村隆一(b)、バイソン片山(ds)、B面は浜崎航(ts,fl)、中平薫平(b)、吉良創太(ds)と参加ミュージシャンが異なるカルテットで録音しています。 A面をプロデュースした麻倉はこの作品のSACD化について、「ウルトラアートレコードの第2弾SACDです。第1弾の“情家みえ・エトレーヌSACD”はアナログテープからDSDにしましたが、“バリューション”では、ピラミクスによるハイレゾデータをいったん、アナログ化して、次にDSDに変換しました。デジタルの中にアナログのフレーバーを含有させたわけです。結果は、音場密度が緻密になり、音の輪郭が丁寧な音調が得られました。心地の良いヒューマンなグルーブです。これからの音展、インターナショナルオーディオ・ショーでご披露したいと思います」と語っています。