ターボやスーパーチャージャーの真の力を引き出す! 最強のインタークーラー選びの秘訣~カスタムHOW TO~
インタークーラーはターボやスーパーチャージャーで圧縮され、温度が上がった吸気温度を下げるためのもの。では、インタークーラーのチューニングといえば、アフターパーツのインタークーラーに交換することだが、どんな良いことがあるのだろうか 【画像全5枚】
◆大幅にパワーアップするターボやスーパーチャージャーの仕組みを知る
燃焼室に強制的に空気を押し込む過給器には、大きく分けてターボとスーパーチャージャーの2つがある。ターボは排気ガスの勢いでタービンを回し、その力で燃焼室に空気を押し込む。対するスーパーチャージャーは、クランクシャフトの回転力で空気を押し込んでいる。
どちらもエンジンに空気を押し込み、それによって燃焼室にその容積以上の空気(酸素)を入れ、それに合わせてたくさんのガソリンを噴射することで、本来の排気量以上のパワーを取り出す。
その時に問題になるのが、燃焼室に送り込む空気の温度。空気を圧縮すると、それによって熱が発生する。圧縮した空気が熱を持つと膨張してしまい、せっかくたくさんの空気を燃焼室に送り込もうと思っても、熱によって体積が増えてしまうので思ったように入ってくれない。
そこでタービンやスーパーチャージャーで圧縮した圧縮空気をインタークーラーで冷やして、少しでも温度を下げて燃焼室に送り込もうというのがインタークーラーの狙いなのだ
ちなみにこの圧縮した空気はその圧力などによっても変わるが、瞬間的に200度以上になるのが普通。そこでインタークーラーを通して温度下げることで体積を抑えるのだ。
インタークーラーを効率の良いものにして、ノーマルインタークーラー以上に圧縮した空気の温度を下げることができれば、より燃焼室にたくさんの空気を入れることができ、その分ガソリンをたくさん噴くことができるので、パワーアップにつながる。そのためパワーチューンの要として、インタークーラーはとても重要なのだ。
◆大は小を兼ねない!? インタークーラーの選び方
だが、気をつけたいのは、インタークーラーを大きくしたり、分厚いものすれば、必ずしも冷えるわけではないということ。