“古墳観光用”の気球からガス漏れ運行中止→堺市「原因究明に至らず」 世界文化遺産・大山古墳を“空から眺める”ため計画も 気球製造会社はすでに営業活動を終了
堺市が、世界文化遺産の「大山古墳」を上空から眺められる「ガス気球」を計画したものの、ガスが漏れたため中止となっていた問題で市は1日、原因について「究明には至らなかった」とする調査結果を公表しました。 堺市は去年5月、大仙公園(堺区)で世界文化遺産の「百舌鳥・古市古墳群」の大山古墳などを空から眺められる、観光用のガス気球の運行を始める予定でしたが、気球にヘリウムガスを充填(じゅうてん)した後にガスが漏れていることがわかり、急きょ運行を中止していました。 その後、事業者がガス漏れの原因を調査し、気球本体の破損や、電気機器の劣化などの可能性が指摘されました。 しかし、堺市などによりますと、気球を製造していた会社が去年、営業活動を終了したことなどから、原因の究明には至らなかったといいます。 今後は別の会社から気球を取り寄せ、早期の運行開始を目指すとしていますが、物価の高騰などを受け料金の改定が考えられるということです。 市は2020年春ごろから気球の運行を開始する予定でしたが、新型コロナの影響などが重なり延期が続いていました。 永藤英機市長は「事業者を変えたとしても、安全性が担保される状況でのスタートが必要。事業者の判断を尊重しながら、安全な運行実施を頑張って頂きたい」とコメントしています。
ABCテレビ