まさに伝説! 歴代日本代表、最強の英雄(4)アジアで無双! 世界の壁を破壊した左足の魔法
今ではFIFAワールドカップの常連国となった日本だが、初出場を果たした1998年フランス大会までの道のりは長かった。今回は1990年代の日本代表において不可欠だった存在の選手たちについて、フットボールチャンネル編集部が独自の方法で算出した能力値を紹介する。
MF:名波浩(ヴェネツィア/日本代表) 生年月日1972年11月28日(当時26歳) 99/00シーズン リーグ戦成績:24試合1得点 日本代表通算67試合9得点 日本代表主な出場大会:AFCアジアカップ1996、1998年FIFAワールドカップ・フランス大会、コパ・アメリカ1999、AFCアジアカップ2000(優勝) 日本代表の10番=レフティというイメージはこの選手からスタートした。名波浩は、その魔法のような左足で日本サッカーに立ちはだかった世界の壁を打ち破った偉大な選手である。 基本データの対象としたのは、イタリア・セリエAのヴェネツィアでプレーした99/00シーズンのもの。セリエAでの挑戦は1シーズンで終えたが、シーズン後に開催された2000年のアジアカップでは圧巻のパフォーマンスで優勝に貢献してMVPを受賞した。 そんな名波の能力値をみると、「ドリブル」「パス」「テクニック」の項目が飛び抜けて高いものとなっている。攻撃的MFとして、Jリーグでは無双ともいえるほどのクオリティを持ち、ピッチを支配する姿は多くのサッカー少年の憧れとなった。 90年代に“ファンタジスタ”と呼ばれた多くの選手は「フィジカル」や「空中戦」といった能力にハンデを抱えていたが、やはり名波もその一人。それでも、その欠点すらも霞ませてしまうほどのテクニックで日本サッカーの歴史を動かす選手だった。