警察署備品も窃盗か 容疑の警部補、数年前から勤務先で
●チョッキ、警棒吊りなど 富山県警の警部補宮崎伸一朗容疑者(43)が県警本部倉庫から拳銃入れ1点と手錠2点を盗んだとされる事件で、県内の警察署の備品がフリマアプリに出品されていたとみられることが28日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、宮崎容疑者が数年前から勤務先の警察署で盗みを繰り返していた可能性があるとみて調べている。 捜査関係者によると、警察署からはチョッキ、誘導棒、警棒吊(つ)りなどが持ち出された可能性がある。宮崎容疑者のフリマアプリの履歴を調べたところ、一部が出品されていたとみられる。 県警によると、宮崎容疑者は2001年に県警警察官になり、主に交通部門に在籍していた。交通部交通指導課に所属していた昨年4月19日~今年2月23日ごろ、本部倉庫から拳銃入れと手錠を盗んだ疑いが持たれている。 捜査関係者によると、宮崎容疑者は交通指導課配属前に勤務した警察署で備品を持ち出していた可能性がある。県警本部で装備品が持ち出されたのは倉庫のみで、拳銃入れや手錠など十数点に及び、このうち半数ほどは階級章だったとみられる。