「ヴェノム ザ・ラストダンス」首位! レイフ・ファインズが枢機卿を演じる新作、「ANORA アノーラ」も登場【全米映画ランキング】
10月最終週の北米映画市場の累計興行収入は、この2カ月間では最高の数字となりましたが、依然として低調に推移しました。週末3日間の興収ランキングでは、トム・ハーディ主演で、スパイダーマンの宿敵としても知られるマーベルコミックのダークヒーロー、ヴェノムの活躍を描いた人気シリーズ第3弾「ヴェノム ザ・ラストダンス」(ソニー)が首位を獲得しました。 【フォトギャラリー】「ヴェノム ザ・ラストダンス」場面写真 ジャーナリストのエディ・ブロック(ハーディ)に地球外生命体シンビオートが寄生したことで生まれたヴェノムは、前作で強敵カーネイジを倒し、世界の危機を救いました。そんな彼らは、シンビオートを極秘に研究する施設に侵入したことで、特殊部隊に追われる羽目に。やがて、シンビオートの創造主である最強の敵・邪神ヌルとの戦いに巻き込まれていきます。シリーズ過去2作で脚本や製作を務めてきたケリー・マーセルが、今作でも原案、脚本、製作を務めたほか、映画監督デビューも果たしています。製作費1億2000万ドルに対し、週末3日間で興収5100万ドルを記録しました。 「Smile 2(原題)」(パラマウント)は、ハロウィン前の週末に公開規模を拡大しましたが、2位にダウン。週末3日間で、興収940万ドルをあげました。公開初週のオープニング興収は前作を上回りましたが、2週目の興収は前作の半分以下となりました。 レイフ・ファインズ主演のスリラー「コンクラーベ(原題)」(フォーカス・フィーチャーズ)は、「野生の島のロズ」(ユニバーサル)と並び、週末3日間で興収650万ドルをあげ、3位にランクイン。「西部戦線異状なし」のエドワード・ベルガー監督がメガホンをとり、ファインズは、ローマ・カトリック教会の最高司祭である教皇選出を司るローレンス枢機卿を演じました。リベラル派のアルド・ベリーニ(スタンリー・トゥッチ)や保守派のジョセフ・トレンブレイ(ジョン・リスゴー)らが候補に挙がるなか、次々とスキャンダルや陰謀が明るみになります。ロバート・ハリスの同名ベストセラー小説を原作に、ピーター・ストローハン(「裏切りのサーカス」)が脚本を担当。製作費2000万ドルが投じられ、2024年のテルライド映画祭でプレミア上映されました。 第77回カンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得した「ANORA アノーラ」(Neon)は、公開2週目を迎え、18位から8位にジャンプアップ。ニューヨークでストリップダンサーとして働くアノーラ(マイキー・マディソン)はある日、ロシアの新興財閥の息子・イヴァン(マーク・エイデルシュテイン)と出会います。“契約彼女”から始まったふたりは距離を縮め、瞬く間に結婚することになりますが、反対するイヴァンの両親がやってきて、大騒動へと発展します。ショーン・ベイカー監督(「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」)がメガホンをとり、週末3日間で興収86万ドルを記録しました。