松阪牛1席に3032万円 共進会、明和町の中尾さん肥育「ともみ7」 三重
【松阪】特産松阪牛の女王を決める第73回松阪肉牛共進会(会長・竹上真人松阪市長)は24日、同市伊勢寺町の松阪農業公園ベルファームで開いた。予選を通過した50頭を審査し、三重県明和町池村の中尾教昭さん(63)の「ともみ7」が優秀賞1席に輝いた。朝日屋(津市北丸之内)が3032万円で競り落とした。 同共進会は兵庫県産の子牛を900日以上肥育した特産松阪牛の品評会。昭和24年に始まった。 出品頭数は大紀町が18頭で最多。松阪市の13頭、多気町の8頭が続き、他に大台町、明和町、津市から集まった。県畜産研究所の研究員らが肉付きのバランスなどを審査した。 ともみ7は姫路市生まれ。体重689キロ、肥育日数1082日。審査長は「幅、張りが豊かで、バランス良く、全身が滑らか」と講評した。 中尾さんは「こんなにうれしいことはない。よく食べ、よく寝て、夏に暑くなってきても食欲が落ちず順調に育った」と話した。ともに育ててきた息子の吉隆さん(39)と喜んだ。 1席は平成4年から毎回朝日屋が落札している。前回は3004万円だった。過去最高は同14年の5千万円。