花組トップ・柚香光が宝塚に別れ 「本日、背中の羽根を降ろしました」感謝と安どの心境語る
宝塚歌劇団花組トップスター、柚香光(ゆずか・れい)が26日、東京宝塚劇場で「アルカンシェル~パリに架かる虹~」の千秋楽を迎え、15年間の宝塚人生に別れを告げた。 最後の大階段は、はかま姿。「本日、背中の羽根を降ろしました。皆さまの応援、愛情でいつしか自分を好きになることができました。至福の御恩しかありません」。完全燃焼できたすがすがしい表情を見せた。 終演後の会見でも、舞台上で語った“羽根の話”に。「降ろしたときの心境としましては、感謝の思いと、安どの気持ちがございました。やはり羽根の重みというものはグラム数の問題なく、とても大きなものでございますので」。 そして4年半のトップ期間を振り返り、「花組のトップスターとは、というものをずっと自分に問い続けてまいりました」といい、「自分の中で大切にしたい、磨きたいと思ったのは品性、品格と愛でした」と話した。 またステージでは珍しい色調の花束が使われたことに関しても説明。本拠地、宝塚では白を基調とした花束が贈られたが、この日はプロテアなど赤中心に。「紅白にした、ということもございます。少しこだわって作らせてもらいました」。 この日朝のハプニングとして、スマホに目覚ましをセットしたつもりが「電源が落ちていた。自力で起きられて良かった!」と話すユーモラスさも。今後については「花組のトップとして卒業させていただきましたので、そのファンの方の思いを胸に、恥ずかしくないよう進んでいきたい」。 柚香光は2009年4月に入団し、19年11月に花組トップ就任。組を率いる重圧だけでなく、コロナ禍とも闘い、厚い人望で知られた。
報知新聞社