各地で川遊び中の死亡事故相次ぐ 溺れた娘を救いに向かった母親、流れた菓子袋拾いに行った小4女児
全国的に厳しい暑さとなった11日、各地の川で死亡事故が相次いだ。 広島県では午後3時55分ごろ、福山市山手町6丁目の芦田川で「子どもが溺れている」と付近の住民から119番があった。福山地区消防組合などによると約40分後、岸から約10メートル離れた深さ約2メートルの川底で、心肺停止状態の市内の小学4年女児を発見。市内の病院に搬送したが、死亡が確認された。 【写真と地図】水難事故が起きた芦田川の現場 福山西署によると、近くの河川敷で遊んでいた際、菓子を入れた袋が川に流され、拾いに入った小学生5人のうち1人が流されたという。他の4人は無事だった。 島根県では午後3時35分ごろ、吉賀町大野原の高津川で「溺れた子どもを助けにいった母親の姿が見えない」と110番があった。津和野署などが近くの川底で山口県周南市の無職女性(40)を発見。搬送先の病院で死亡を確認した。死因は溺死だった。 同署によると、女性は家族5人で川遊びに来ていた。4人で遊泳中に娘(7)が溺れたことから夫と助けたが、直後から行方が分からなくなった。娘にけがはなかった。現場は吉賀町柿木庁舎から南東3キロ。水深2~3メートルという。 この日は大分県佐伯市の山口川でも家族と川遊び中だった小1女児が溺れ、病院搬送後に死亡が確認された。
中国新聞社