劇場版『名探偵コナン』シリーズ 観客動員1億人突破 1997年の1作目から27年 歴史を振り返る
4月12日に公開された劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』。配給会社によるとシリーズ27作目となるこの作品で、劇場版シリーズ累計観客動員数1億人を突破。名シーンが詰め込まれたメモリアルムービーが公開されました。1997年の劇場版1作目の公開から27年、幅広い世代に愛されてきた劇場版『名探偵コナン』シリーズの歴史を振り返ります。 【画像】青山剛昌「そういえば昔ホームズ好きだった」『名探偵コナン』誕生のきっかけ 『名探偵コナン』は、漫画家・青山剛昌さんによる漫画。今年連載30周年で、コミックスは105巻、累計発行部数は全世界で2億7000万部を記録しています。さらに、テレビアニメシリーズの放送は1100回を超えています。
劇場版がスタートしたのは1997年。以降、毎年劇場公開されてきました(24作目『緋色の弾丸』はコロナ禍の影響で1年延期)。 1作目『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』は、江戸川コナンが、爆破予告の被害を防ぐため奔走する物語です。原作者の青山さんにとって特に思い入れのある作品だといい、工藤新一と幼なじみ・毛利蘭との深い絆が描かれています。 連載20周年を迎えた2014年に公開されたのは、18作目となる『名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)』。赤井秀一、世良真純、沖矢昴ら原作の超重要キャラクターが初めて登場した作品で、当時シリーズ最高興行収入40億円を超えるヒットを記録しました。 2018年には、人気キャラクター・安室透をメインとした22作目の『名探偵コナン ゼロの執行人』が公開されました。物語は、東京サミットの会場を予定していたリゾート施設“エッジ・オブ・オーシャン”で起きた大規模爆破事件を発端に、コナンと公安警察が衝突するストーリー。興行収入は、91億8000万円を記録しました。 当時SNSでは興行収入100億を目指し、「安室透を100億の男に」というハッシュタグが続々と投稿されたり、グッズへの問い合わせが殺到するなど、安室透の人気ぶりが社会現象となりました。さらに通常の上映とは異なる、発声可能な応援上映も行われました。 そして、2023年に公開された26作目の『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』では、シリーズ初の興行収入100億円を突破。シリーズアニメとして2作連続で興行収入100億円を突破するのは、邦画史上初めてだということです。