グリーン・デイ、ビリー・ジョー・アームストロングが“ひどい場所”と発言したためラスベガスのラジオ局2局で放送禁止に
グリーン・デイのボーカル、ビリー・ジョー・アームストロングが、現地時間2024年9月20日に地元の米サンフランシスコに近いオラクル・パークで行われた同バンドのライブで、MLBオークランド・アスレチックス(A’s)の元オーナーを名指しで批判した。 報道によると彼は公演の最中に、「俺たちはイーストベイ(が地元)だ。生涯イーストベイだ!グリーン・デイ、イーストベイ、一生な。オークランドA’sをラスベガスに売ったジョン・フィッシャーのような奴らからばかにされたら黙ってない。ラスベガスなんて大嫌いだ。アメリカで最悪のひどい場所だ!」と述べた。 少し背景を説明すると、ビリーはオークランド出身で長年A'sのサポーターであり、サンフランシスコ・ベイエリアの東側を意味するイーストベイの多くの住民と同様に、メジャー・リーグのチームが愛する地元を離れることを憂いている。現地時間の9月29日にシアトル・マリナーズに敗れて2023-24年シーズンを終えた同チームだが、オーナーであるフィッシャーの意向によるラスベガスへの移転が決まっている。これ以前にも、NFLのレイダース(現ラスベガス・レイダース)が2019年に移転し、ゴールデンステート・ウォリアーズ(オークランドで50年間活動した後、2019年に湾を挟んだサンフランシスコに移転)も去っていた。 ビリーの暴言は、ラスベガスのいくつかのラジオ局には受け入れ難いものだったようで、KOMP 92.3とX107.5の両局が、グリーン・デイの音楽を禁止したと発表した。「KOMP 92.3は、グリーン・デイの楽曲をすべてプレイリストから削除しました。これは私たちのせいではなく、ビリー……あなたのせいです。#vegas4ever」と同局は書き、3人の画像に斜線を入れた写真をインスタグラムに投稿した。 X107.5はウェブサイトで、「“シン・シティ”は彼の言葉をはっきりと聞き、X107.5はそれを許しません。アームストロングの挑発的なコメントを受け、当ラジオ局は即座にグリーン・デイの楽曲をすべて禁止します」と発表した。先週この禁止措置を発表した昼の番組のホスト、カロルタはこの動きを認め、「ビリー・ジョーは、ラスベガスの悪口を言うよりも、その取引に関わった街や人々についてよく考えるべきでしょう。だから私たちはグリーン・デイと完全に決別します。バイバイ、ビリー!」と述べた。 ラスベガスでの暴言から数日後、ビリーはA’sの帽子をかぶりながら砂場でオモチャの車と遊ぶ6歳の自分の写真を投稿し、「アスレチックスがオークランドを去るのは、本当に残念だ。ファンや、欲のせいで職を失う人々のことを思うと心が痛む。過去5年間で3つのスポーツ・チームがオークランドを去り、イーストベイの心とスポーツに文化的な穴を残していった」と綴った。 「オークランドは必ず立ち直れると信じている。BARTの(エルセリート・)デル・ノルテ駅まで車で行き、そこから電車に乗って試合に行ったことはこれからもずっと忘れない。お気に入りの思い出のうちの一つだ。小学校4年生のときの担任の先生は、授業中にラジオをつけていて、リッキー・ヘンダーソンが盗塁記録を更新するかどうかを聞くことができた。彼は本当に更新した。家族、友人たち、クレイジー・ジョージ(・ヘンダーソン)、ビリー・ボール……これは痛いな」と彼は続けている。 8月にビリーは、カナダ・トロントのロジャース・センターでオークランド・アスレチックスのロゴに“B”とスプレーで落書きし、チームの移転に対する不満を表明していた。グリーン・デイは、【セーヴィアーズ・ツアー】の北米日程を終えた後、11月15日にメキシコシティのコロナ・キャピタルでの公演を皮切りに、メキシコでのツアーを開催する。その後、南アフリカ、アラブ首長国連邦、バンコク、インドネシア、マレーシア、日本、オーストラリアを2025年初頭に回り、インド、ドイツ、ノルウェーで一連のフェスティバル出演が予定されている。