広島の平和記念公園 訪日客に人気の土産物は?【けいざいトリビア】
8月6日の原爆の日を中心に、訪日客の姿が目立つ平和記念公園(広島市中区)。公園内の被爆建物レストハウス1階にある土産物ショップでは、どんな商品が売れているのだろうか。店舗を訪ねて聞いてみた。 涙でくもったファインダー 原爆投下の8月6日とらえた5枚だけの写真 #戦争の記憶 1番人気はTシャツ。原爆ドームの図柄や「NUKE FREE(核兵器のない)」の英語入りが並ぶ。中でも左胸や背面に折り鶴の模様をあしらった商品がよく出ている。3千円前後で、大きなサイズも用意する。購入後すぐに着替える外国人もいるという。 続く売れ筋はピアス。折り鶴形の飾り付きが人気で、色も赤や緑、紫など多様だ。米国人の女子大学生(20)は「広島に来て、折り鶴が平和を祈るシンボルだと初めて知った。メッセージ性があるし、デザインもかわいい」と買い求めた。 折り鶴をモチーフにしたネックレスなども定番の土産だ。ショップの担当者は「アクセサリーは特に欧米人たちに好まれている。広島で感じた思いを表現するツールと捉えているのではないか」と分析する。 折り鶴などがデザインされた土産物の数々。各国に渡った後も、購入者のそばで平和へのメッセージを発信し続ける。
中国新聞社