丘みどり「支えていただいたファンの皆さんに恩返しができる公演にしたい」デビュー20周年でたどり着いた初主演舞台への意気込み
THE CHANGE初の和服姿で登場するのは、演歌歌手の丘みどり。18歳のときにアイドルユニットのメンバーとしてデビューし、21歳で演歌歌手に。2025年、デビュー20周年を迎え、1月は初主演舞台を控える丘みどりのTHE CHANGEとは――――【第4回/全5回】 ■【画像】丘みどりデビュー20周年・舞台初主演『おちか奮闘記』取材会の様子 2025年、デビュー20周年を迎える丘みどりの目標は―――― 「お声をかけてくださったお仕事は、絶対に断らない!」 ということは、これまでは、断っていたお仕事もけっこうあったということ? 「バラエティ番組などは、ついついしゃべりすぎちゃうという理由で、マネージャーさんから止められることが多かったんですね。特にお酒を飲みながらのトーク番組などは、いい気分になって絶対によけいなことをペラペラしゃべっちゃうから、って(笑)。でも、2025年の丘は違います! マネージャーさんが何と言おうと、お声をかけていただいたお仕事はやらせていただきます!!」
40歳になっても新しいことにチャレンジできるなんて、幸せ
長年、やりたいと思いながらも決心が付かなかったことのひとつが、演技の仕事。演歌歌手として独り立ちするまでは……と封印してきたが、ついに本格的な舞台に初挑戦、初主演するという。 1月2日から上演される東京・三越劇場での初主演舞台『おちか奮闘記』は、明治初期の大阪を舞台に、義太夫節三味線の名手・豊澤団平を支える妻・おちかの物語。 「お話しをいただいたときは、ほとんどお芝居の経験がない私に務まるのだろうか……と不安でいっぱいだったのですが、これまで歌の主人公になりきって歌うということをやってきた経験が生かせればと決心しました。お芝居の世界は知らないことだらけなので、スタッフや共演者の方々に教えていただきながらですが、40歳になっても新しいことにチャレンジできるなんて、幸せだなと思いますね」 演じるおちかは、病床にありながら舞台へ出ようとする団平に惚れ、周囲の反対を振り切って押しかけ女房になる。自身と重なる部分はあるのだろうか。 「私自身も、30歳で東京に出てくると決めたときは、周囲からの反対にあいました。でも、あきらめようとは思えなかった。ですから、おちかの気持ちはわかる気がします」 夫の豊澤団平を演じる俳優の三田村邦彦とは、三田村が案内役を務める旅番組『おとな旅あるき旅』のエンディングテーマ曲『あなたと、君と』のデュエットや、来年公開予定の映画『晴れの国』での共演も。 「映画では親子役ですが、今回は夫婦役。頼れる大先輩とご一緒なので、心強いですね」 1月2日から26日までの初主演舞台のあとは、3月に大阪の新歌舞伎座での初座長公演も控える。 「ファンの皆さんに支えていただいて20年間やってこられたので、恩返しができる公演にしたいと、今から楽しみです」 丘みどり(おか みどり) 1984年7月26日生まれ。兵庫県姫路市出身。11歳から数々の民謡コンクールで優勝。2002年にアイドルデビューするが、演歌歌手への夢を追い求めて2005年に『おけさ渡り鳥』で演歌歌手としてデビュー。2016年に第9回日本作曲家協会音楽祭「奨励賞」、第49回日本作詩大賞「優秀作品賞」を受賞し、2017年から3年連続でNHK紅白歌合戦に出場。2024年12月25日にオリジナル曲とカバー曲を収録したアルバム『JOURNEY』をリリース。 工藤菊香
工藤菊香