本日発表予定のアメリカ「雇用統計」がゼロからわかるコツ
雇用統計はアメリカの金融政策など経済の広い範囲に影響する(写真:ブルームバーグ)
テレビでもおなじみ、第一生命経済研究所の首席エコノミスト、永濱利廣さんが「ニュースでよく見る経済統計」をわかりやすく解説するコラムです。(原則隔週配信)世界中のマーケットで最も注目度が高い経済統計の1つが、アメリカの労働省が発表する雇用統計です。労働統計局が毎月第1金曜日に前の月のデータを発表します。最新の2022年4月のデータは本日、5月6日に発表される予定です。 中でも特に注目されるのが、非農業部門の雇用者数です。前の月に比べて雇用者が何万人変化したかに高い関心が寄せられています。農業以外の産業で働く労働者数の増減を通じて、経済全体の動きを示すからです。景気がよくなれば雇用者数は増え、反対に景気が悪くなれば雇用者数は減るという形で景気動向を包括的に見ることができます。
本文:2,119文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
永濱 利廣