「今回はメダルに集中できた」 日本勢は6個、ブノワTD感慨 「最後の大会にならないことを望んでいる」【自転車・世界選手権】
【バレラップ(デンマーク)八手亦和人】自転車トラック種目の世界選手権最終日が20日、当地で行われ、女子ケイリンの佐藤水菜(25)=日本競輪選手会=が金メダルを獲得。日本女子では初の短距離種目の金メダリストとなった。佐藤はスプリントの銅に続く今大会2つ目のメダル。同じく決勝に進出した梅川風子(33)=日本競輪選手会=は5位だった。 男子スプリントでは、太田海也(25)=日本競輪選手会=が銅メダルを獲得。同種目では1989年の神山雄一郎の銀、松井英幸の銅以来、35年ぶりの日本勢のメダル獲得となった。準決勝は今夏のパリ五輪で3冠に輝いたラブレイセン(オランダ)に敗れたが、3位決定戦でポール(トリニダード・トバゴ)に2本先取で勝利した。太田はチームスプリントの銅に続く今大会2つ目のメダル獲得となった。 日本チームを指導してきたブノワテクニカルダイレクターも感激に浸った。東京、パリ五輪での短距離種目のメダル獲得の目標は果たせなかったが、もっとも重きを置いていた男女のケイリン金を含む6個の世界選手権メダルに「五輪は重圧もあったから難しかった。今回はそれと比べると緊張感が少ないため、メダルを取りにいくことに集中できた。でも、ここでメダルが取れたからこそ次に五輪のメダルを取りにいく重要なステップになる」と意義を強調した。ただ、この後については未定で「まだ日本で働きたい気持ちがあるし、今回が最後の大会にならないことを望んでいる」と話した。 ◆日本勢の世界選手権獲得メダル◆ 【男子】 ケイリン 金 山崎賢人 スクラッチ 金 窪木一茂 スプリント 銅 太田海也 チームスプリント 銅 長迫吉拓、太田海也、小原佑太 【女子】 ケイリン 金 佐藤水菜 スプリント 銅 佐藤水菜
中日スポーツ