【大学野球】父親は歓喜…法大・内海壮太が“特別な相手”である明大戦でリーグ戦初本塁打
恩師に対する恩返しの一打
恩師に対する、恩返しの一打でもあった。御殿場西高を率いていた森下知幸氏が、今年1月17日に急逝。父・将人さんも日大三島高で指導を受け、深い悲しみに包まれた。「親子で森下さんにご指導いただけたこと、また息子が私と同じ大学に入学できたこと、森下さんには感謝しかありませんし、出会えて良かったです」。息子も当然、同じ気持ちであり、4年春のシーズンへの思いは強かった。 打線の軸として期待された今春は故障で出遅れ、チーム本隊に合流したのは開幕直前。今春は先発で常時出場することはできなかったが、明大との最終カードで形を残した。今春から母校を指揮する大島公一監督は「苦しんだ春。努力の成果が出ました。良かったな、と思って見ていました」と振り返った。 泣いても笑っても、今秋は学生最後のシーズンである。リーグ戦デビューした3年春には、規定打席不足ながら打率.306。185センチ91キロと恵まれた体格で、飛距離はチームトップクラスで、4年秋にすべてをかけていく。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール