(写真:WWDJAPAN)

自然派ボディーケアブランドを展開するボーテデュサエはこのほど、ライフスタイルブランド「フォレージュ（FOREIGE）」を立ち上げた。日本固有種の香木「クロモジ」の廃木を利用し、自然を五感で味わい、より健やかな日々を過ごせるような商品や雑貨を提案する。第1弾はピローミストと、全身用バーム、ティーバッグタイプのお茶を用意する。すでに公式ECで取り扱いを始め、今後は百貨店や、商業施設、ギフトサイト、ライフスタイルショップと販路を拡大する。 【画像】ボーテデュサエがクロモジを利用したライフスタイルブランド「フォレージュ」を立ち上げ　森林の剪定による廃木を活用

「フォレージュ」は“深呼吸・癒し・深い眠り”をコンセプトに掲げる。ブランド名はフランス語で森を意味する“Forest”、村を意味する“Village”、朝靄の柔らかさをイメージした“Beige”を組み合わせた造語。

同ブランドは、森林の剪定で廃木となるクロモジに着目。豊かで奥深い香りが特徴のクロモジは、香木として人々の生活に寄り添い、重宝されてきた。京都北山でのクロモジ精油との出会いをきっかけに、伐採された樹木が精油や芳香蒸留水などの用途で再利用されていることを知り「森林資源を有効活用し、森林の再生に貢献できないだろうか？」（木村小枝ボーテデュサエ代表取締役）という思いから、新ブランドの立ち上げに至った。

同時に、多くの日本の里山が放置され、森林の生育が悪化しているという状況に直面した。里山を健全な状態に保つには、クロモジなどの落葉樹木を適切に間引き、森林に日光が届くようにする必要がある。そこで、環境に負荷のない伐採を実施。剪定し終わったクロモジの枝葉を商品に活用する。クロモジはお茶や精油など、商品開発の側面でも優秀な森林資源でありながら、比較的成長が早く5～6年のサイクルで利用することができる。商品を通じて人々に安らぎをもたらすとともに里山を保全し、持続可能な森林づくりを目指す。

商品は、クロモジ精油と芳香蒸留水の香りで作ったピローミスト“ピローミスト”（100mL、5500円）、クロモジの精油だけで香りを付けた全身用バーム“ナチュラルバーム”（35g、3456円）、ノンカフェインで100％国産和ハーブの“クロモジ茶”（13袋入り、各5g、3240円）の3アイテムをラインアップする。今後は、歯磨き粉やハンドソープ、マウスウォッシュ、お香などのアイテムを展開予定だ。