高2で自宅が火事になり「悟った」運命の切り拓き方 「いまある状況」「いまの自分」をどう見るか
そしてそれは、どんなことにもいえることなのだと思います。 逆にいえば、ひとつの角度からだけ見て、そこから見えることだけがすべてだと決めつけてしまうと、そこで可能性は終わってしまうのです。それは単に“ひとつの側面”にすぎないのに。 ■「いまの自分」を客観的に判断する 起きてしまったことを修正できないのだとしたら、そこからするべきは、「これからどう進むべきか」を考えること。そして重要なポイントは、「それが起きてしまったからといって、すべての可能性が閉ざされたわけではない」ということです。
これは非常に大切な考え方です。 起きてしまったのは事実だけれど、だとすれば、(少しでも精神的に楽になれそうな)よりよい道筋を探して進んでいけばいいのです。そうすれば、いま目の前にある“最悪の結果”よりもいいものに出会えるかもしれないのですから。 つらいつらいと嘆いていたところで、なにもはじまらない。大切なのは「そこから先」について考え、そして進むことなのです。 そして、そのために重要なのは「いまの自分」を客観的に見つめること。悲しかったり悔しかったりするのなら、「なぜ、悲しいんだろう?」「なぜ、悔しいんだろう?」と、あえて自分の負の感情と向き合ってみるのです。
そうすれば、(ネガティブな感情に押され忘れてしまいがちな)「そうか、○○だから、○○が悲しいと感じるんだな」「なるほど、○○だから悔しいし、気持ちが落ち込むんだな」ということを冷静に理解することができるようになるからです。 ■問題を「なかったこと」にしない そこまでたどり着ければ、自分を取り巻く問題の半分は解決したようなもの。 なぜならそこから先は、自分を追い詰めるそれらの“理由”を解決するための策を考え、実際に動いてみればいいからです。そうすれば間違いなく、その問題は乗り越えることができるはず。
僕自身、日常的にこの作業を行っています。たとえば悩み事があって寝つけないときには、「早く寝よう」としても無駄。悩みが邪魔をするのですから当然です。 だからこそ、「なかったこと」にするのではなく、あえて向き合ってみるのです。なかなか寝つけないベッドのなか、寝つけない自分を認めたうえで、「なぜ、自分はこんなにモヤモヤしているんだろう?」とその理由を考えてみる。 “モヤモヤ”の原因だと思われる要素を、ひとつひとつ洗い出してみるのです。そうすれば原因は必ず見つかりますから、あとはそれを翌日やそれ以降にクリアにするだけ。