木戸大聖&岡田将生、広瀬すず主演『ゆきてかへらぬ』で中原中也&小林秀雄役として出演
広瀬すずが主演を務める映画『ゆきてかへらぬ』に、木戸大聖と岡田将生が出演することが決定し、特報映像が公開された。 【写真】長谷川泰子役・広瀬すずのビジュアル 実在した女優の長谷川泰子、詩人の中原中也、評論家の小林秀雄という男女3人の出口のない三角関係と壮絶な青春を描く本作。『遠雷』『探偵物語』『ウホッホ探検隊』などの根岸吉太郎が監督を務め、鈴木清順監督の「浪漫三部作」(『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』)や『セーラー服と機関銃』などの田中陽造が脚本を手がけた。2人のタッグは、『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』以来実に16年ぶりとなり、根岸にとっても本作が16年ぶりの長編映画となった。 中原中也を木戸大聖、小林秀雄を岡田がそれぞれ演じる。木戸は「詩人・中原中也という大役をいただき、根岸監督の演出を受けることができたのは、本当に貴重な経験で、今後の俳優人生に活かせることを沢山教わりました」とコメントし、岡田は「約40年前に書かれたこの脚本に、一目惚れしました。そして今しかないという奇跡的なタイミングで、小林秀雄を演じる機会をもらうことができました」と、それぞれ熱いコメントを寄せた。 公開された特報映像は、ドビュッシーの「月の光」をBGMに、メリーゴーランドやボートで遊ぶ泰子、中也、小林の姿から始まる。その3人の姿に「私たち、神経と神経で繋がろうとしましたの」という泰子の意味深な台詞が重ねられ、中也とはあどけない笑顔を交わし、小林とは激しく求めあう、男2人の間で揺れ動く泰子の姿や、一方で兄弟のように肩を寄せ合い詩を朗読する中也と小林の姿が映し出されていく。後戻りできない青い春を必死に駆け抜けた若者たちの、複雑に揺れ動く心情と歪な関係性が垣間見える。 木戸と岡田のコメント全文は以下の通り。 ■コメント ・木戸大聖(中原中也役) 詩人・中原中也という大役をいただき、根岸監督の演出を受けることができたのは、本当に貴重な経験で、今後の俳優人生に活かせることを沢山教わりました。監督は 3 人の関係性を「自己中のぶつかり合い」と仰っていましたが、すずちゃんと将生さんとの芝居の日々は、毎日が刺激的で楽しかったです。おふたりのことは、ずっと映画やドラマで観てきたので、最初は緊張しましたが、最終的には中也として2人にぶつかって行くことができたのかなと思います。ぜひ注目してください。 ・岡田将生(小林秀雄役) 約40年前に書かれたこの脚本に、一目惚れしました。そして今しかないという奇跡的なタイミングで、小林秀雄を演じる機会をもらうことができました。もう5年10年早かったら、演じられなかった役だと思いますし、なにより憧れの根岸監督と、ようやくお仕事することができて、心が踊りました。 広瀬さんの泰子はミステリアスで魅力的で、木戸くんは本当に中原中也がそこにいるようでした。そんなふたりを見ていると、次第に小林自身の感情と重なっていきました。本当に素晴らしい作品です。どうぞ楽しみにしていてください。
リアルサウンド編集部