明豊中・高eスポーツ部「大会で好成績を」 発足半年…学校外での交流も目指す
大分県別府市野口原の明豊中・高で本年度、コンピューターゲームなどの腕を競う「eスポーツ部」が発足した。若者人気を背景に急速に発展している分野。子どもたちのコミュニケーション力やチームワークを養うのに効果的との評価もあり、県内の学校でも少しずつ広がっている。部員たちは「九州や全国の大会で好成績を残したい」と張り切っている。 同部はeスポーツ専門店「e―XP」(同市秋葉町)の協力を受け、5月中旬に結成。中高の男女10人が所属して週3日、同店の設備を使って練習に熱を入れる。同店のスタッフが指導に当たる。 eスポーツは高性能なパソコンなどの機器を必要とする。顧問の戸高智幸教諭(45)は「店のサポートがなければ創部は実現しなかった」と説明する。 活動を始めて間もなく半年。部員の衛藤蔵之介さん(17)と安部裕翔さん(17)、広瀬匠さん(17)、藤井航大さん(18)=いずれも高校3年=は「勝つために仲間と戦略を練ったり、弱点を補い合ったりするのが楽しい」。これまで大会に2回出場し、西日本ブロック予選の2回戦進出が最高成績。「未経験者がほとんど。自信が付く対戦ができた」と語る。 声をかけ合いながらプレーする部員の様子に戸高教諭は「一般的なスポーツと変わらない」と、手応えを深める。一方、県内で設置校が少なく交流機会が限定されていることを課題に感じている。今後は学校外でのコミュニティーづくりに力を入れる。 大野華穂部長(17)=高校2年=は「まずは交流サイトを活用し、部員を増やすことに取り組む。レベルを高め、大会で少しでも多く勝ち進みたい」と話した。