【競輪】函館G3 古性優作が貫禄勝ち!通算11回目のG3優勝
「五稜郭杯争奪戦・G3」(19日、函館) 古性優作(33)=大阪・100期・SS=は、前受けから松井宏佑(神奈川)の番手に飛び付きを敢行。郡司浩平(神奈川)をさばく総力戦から、直線で差し脚を発揮して1着をもぎ取った。函館記念は初優勝。G3優勝は3月松山以来11回目となった。2着には逃げ粘った松井、3着には直線で外を踏み込んだ東口善朋(和歌山)が入った。 古性が何でもできる強みを発揮して函館記念を制した。決勝のターニングポイントはスタートだった。4番車の三谷竜生(奈良)が飛び出すと近畿勢が前受けを選択。ライン3車の先頭を受け持つ古性は松井の緩い抑え方を見極めると、引かずに番手勝負。郡司との並走をインで競り勝つと、直線で一気に踏み込んで逃げる松井を差し切った。 「竜生さん(三谷)が前を取ってくれてやりやすくなった。粘る作戦はなかったけど、松井君の仕掛けが遅かったので粘った」と決勝を振り返った。 次走は地元の岸和田で行われるG1・高松宮記念杯(6月11~16日)。「思い切りトレーニングをして高松宮記念杯で爆発させたい。自分が自分に一番期待している。ナンバー1になるためにやっている。高松宮記念杯を獲ることが目標じゃない。通過点だと思って練習をしていく」と頼もしい。競輪界屈指のオールラウンダー・古性の挑戦はまだまだ終わらない。