アサド政権崩壊後のシリアを現地取材 不明者多数…弾圧の爪痕深く
日テレNEWS NNN
シリアでアサド政権が崩壊してから、15日で1週間。内戦の爪痕が残るダマスカスに、NNNの取材班が入りました。 ◇ NNNシリア国境付近 平山晃一記者 「シリア側の街の方に入りました。壊れた車なども、そのまま放置されています」 生々しく残る内戦の爪痕。国境を越えて1時間、首都ダマスカスの中心部に入ると…
NNNダマスカス 平山記者 「路上では、新しい旗を配っている人たちもいます」 アサド政権時代とは違う、新しい国旗です。 市場では… NNNダマスカス 平山記者 「ほとんどのお店が開いていて、大勢の人でにぎわっています」 きらびやかなアクセサリーを、真剣に選ぶ女性たちの姿も。 洋服店の店員 「ご覧の通りです。状況は混乱していましたが、少しずつ回復しています」 独裁が終わった喜びの一方で… NNNダマスカス 平山記者 「モニュメントの土台には、たくさんの顔写真が貼られています。アサド政権下で行方不明になった人たちだということです」 行方不明の家族らを捜して、大勢の人が集まっていました。
大勢の反体制派を投獄し、弾圧を続けてきたアサド大統領。政権崩壊時に刑務所に収容されていた人たちは解放されましたが、約1週間がたっても、行方不明者の顔写真が新たに貼られていました。 さらに病院を訪ねてみると、隣接する遺体安置所にも行方不明者を捜すたくさんの人たちが。運び込まれていたのは、刑務所などで見つかった遺体。 反政府活動に参加していた息子が行方不明だという人は…。 家族を捜す市民 「刑務所にも捜しに行きましたが、書類は全てなくなったと言われてしまい、何の手がかりもありません」 アサド政権の弾圧は多くの人々を苦しめています。