ロッテの新商品「YOIYO　酒ガナッシュ　黒龍貴醸酒」の発表会見に出席した（左から）ロッテ・田所啓次氏、中田英寿氏、黒龍酒造8代目蔵元・水野直人氏

サッカー元日本代表の中田英寿氏（47）が22日、東京・南青山で行われたロッテ「YOIYO　酒ガナッシュ　黒龍貴醸酒」の記者会見に出席。日本酒とチョコレートに深い知見を持つ中田氏が開発に携わり、福井県の銘酒蔵である黒龍酒造とコラボしたロッテの新商品を発表した。 「YOIYO」シリーズは、ロッテが「日本に酔うチョコレート」をコンセプトとして展開するブランドで、今回の商品が第18弾。これまで人気の日本ウイスキーなどとコラボしたお酒ガナッシュタイプチョコレートを発表してきたが、初の試みとして日本酒文化を世界に広める活動などを展開する「JAPAN　CRAFT　SAKE　COMPANY」と連携。同社の代表を務める中田氏に監修を依頼し、黒龍酒造とのプロジェクトが実現した。 チョコレート、日本酒がともに引き立て合う商品を開発するべく、30種類以上の日本酒から黒龍酒造を選定。チョコレートのタイプなど106種類以上の組み合わせを検討し、仕込み水の代わりに日本酒を使用する「貴醸酒」とチョコレートの相性の良さに着目した中田氏のアイデアが生かされた商品となっている。 同商品は11月5日からロッテ公式オンラインモールと福井県の複合施設「ESHIKOTO」で数量限定販売される。会見に登壇したロッテ中央研究所チョコ・ビス研究部の田所啓次氏が「中田さんとの出会いがなければ、（今回のプロジェクトは）途中で終わっていたかもしれない」と言えば、これまで他社とのコラボなどはほとんどしてこなかったという黒龍酒造8代目蔵元の水野直人氏は「人と人の縁を大切にしたい。分かっている人に提案していただくことで安心できる」と、15年ほど前から親交のある中田氏への信頼が後押しになったことを説明した。 現役時代からマネジメント契約を結ぶPR会社大手サニーサイドアップグループの執行役員エグゼクティブオフィサーに10月1日付で就任した中田氏にとって、この会見が就任後初の公の場。中田氏は、自身の今後について「訪日外国人が非常に増えている中で、日本酒への興味が増えているのを感じている。今後も日本の文化、日本酒というものを広げられるような活動をしていきたい」と意欲的に話した。