台湾議会、改革巡り紛糾 野党案への抗議で数百人がデモ
Yimou Lee Ben Blanchard [台北 21日 ロイター] - 台湾の立法院(国会)で21日、野党が推し進める立法院改革法案を巡り、与野党の立法委員(国会議員)が怒鳴り合い、もみ合いになった。 立法院の外では改革案に抗議して数百人が集まり、野党が中国と結託して民主主義を破壊しようとしていると非難した。 野党の国民党と台湾民衆党は合わせて過半数議席を有しており、政府に対する議会の監視強化を目指している。虚偽の発言や「情報の隠蔽(いんぺい)」によって議会を侮辱したとみなされた政府関係者を処罰する条項も含まれ、物議を醸している。 与党、民主進歩党(民進党)は違反行為が明確に定義されていないとしており、さらなる審議を要求。民進党の幹部、柯建銘氏は立法院で「今日の演説台にいるのは国民党でも台湾民衆党でもなく習近平(中国国家主席)だ」と述べた。 国民党の報道官は「民進党はポピュリズムをあおっており、同党の反改革行動は何の根拠もない」と批判した。 国会議員の評価を行う台湾の非政府組織「公民監督国会連盟(CCW)」の張宏林代表は、現行の改革案は議員の権限を「過度に拡大」していると指摘した。