川崎、約1か月ぶり得点で広島とドロー…急きょ出場のGK上福元直人が神セーブ連発
◆明治安田J1リーグ第10節 広島2―2川崎(28日・Eピース) 川崎は広島と2―2で引き分けた。4試合連続無得点が続いていたが、1点を追う後半20分に途中出場のFW小林悠が同点ゴールを奪うと、9分後にはFW山田新が一時勝ち越しとなる得点を決めたが、1分後に追いつかれた。 試合前からアクシデントがあった。スタメン予定だったGK鄭成龍が負傷し、急きょ上福元直人が先発出場。経験豊富なベテランは最後尾からチームを落ち着かせ、前半から広島の決定機を止める好セーブを連発した。 攻撃では前半立ち上がりは押し込む場面があったものの、シュートまでは持ち込めず。20分を過ぎると勝てば首位の広島に主導権を握られた。38分にはFW大橋祐紀に先制ゴールを決められた。 川崎は後半立ち上がりから、FWエリソンに代わり小林が起用された。そして後半20分、左FKからファーサイドの小林が押し込んで同点に追いついた。小林は三浦知良(川崎Vなど)を超える、J1通算140得点目を決めた。この得点は3月30日のFC東京戦(U等々力)で後半アディショナルタイム2分にMF橘田健人がゴールして以来の得点となった。 ところが直後に小林が負傷でFW山田と交代。すると後半29分、相手GKのクリアミスからFW家長昭博が奪ってキープし、FW山田が勝ち越し点を奪った。 だが1分後に広島FW加藤陸次樹に同点ゴールを決められて、その後は打ち合いに。両チームとも決定機を作るが決められず、シュート本数で広島23本―川崎12本の壮絶な打ち合いは、ドロー決着となった。
報知新聞社