霧多布のラッコ 切手に 片岡さん撮影、親子ほのぼの
北海道浜中町の霧多布岬周辺に生息する野生のラッコの親子を捉えたオリジナルフレーム切手が、日本郵便北海道支社から発売された。昨年に販売し好評だったことから今年もデザインを変えて販売したもので、今回も町内でラッコの調査を続けているNPO法人エトピリカ基金の片岡義廣理事長が撮影した画像が使われている。茶内郵便局では今月末まで原画を展示している。 第2弾は「霧多布岬のラッコたち~浜中町で生まれ浜中町で暮らす親子たちの物語」。昨年生まれた赤ちゃんをお母さんがお世話する様子や、親子で海の上に浮かんだり腹を見せてくつろぐ愛くるしい表情などを採用している。 2日に町役場で寄贈式が行われ、釧路地区連絡会統括局長の浪岡雅彦釧路鳥取郵便局長が片岡理事長と齊藤清隆町長にフレーム切手を手渡した。片岡理事長は、同岬周辺で初めてラッコの繁殖が確認された18年以来ほぼ毎日通い観察を続けており、現在は10頭が周辺海域に生息していることを説明した上で「切手を通し浜中のラッコが周知されるきっかけになればうれしい」とする一方で、「ドローンによる空撮は子育て中のラッコが逃げてしまう」と認知度が高まることへの弊害にも触れた。齊藤町長は「町としてもマナーを守って観賞してもらうよう対策したい」と話していた。 切手は1シート(84円切手10枚)1400円で800シートを道内86局で扱う。うち250シートはネットで販売する。
釧路新聞