注目の『ブラックペアン2』『海のはじまり』は何位?データから見る夏ドラマ「期待度」ランキング
夏ドラマ「期待度」最下位は中島健人主演の『しょせん他人事ですから』
テレビ東京のドラマ8(金曜よる8時)はGP(ゴールデン・プライム)帯ながら他と比べてどうしても存在感が薄く、それゆえか、中島健人主演の『しょせん他人事ですから』(7月19日スタート、テレビ東京系)は「期待度」最下位という結果に。お気に入り登録者数は今期の民放GP帯連ドラ16作品のうち最下位(5.2万人)、クリップ数は14位(337Clip!)だった。同作はマンガの実写化だが、クセのある弁護士が、SNSでの誹謗中傷や芸能人の炎上、デジタルタトゥーといった現代的なネットトラブルの相談に乗っていくというリアルな内容がウリなだけに、リーガルドラマの新風ともなりえそうだが、はたして。
日テレは全体的に厳しい結果に
今期(も)厳しいのは、日テレドラマだ。成田凌主演の『降り積もれ孤独な死よ』(7月7日スタート)こそ、お気に入り登録者数は12位(13.0万)ながら、クリップ数は5位(790Clip!)と好評で、期待度では9位となったが、小芝風花主演の『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』(7月13日スタート)は期待度11位、福原遥主演の『マル秘の密子さん』は期待度14位に。 『マル秘の密子さん』は、どんな手を使っても依頼者を必ず成功させる謎多きトータルコーディネーターの密子(福原遥)がシングルマザーの夏(松雪泰子)を華麗なる一族が率いる大企業の社長に据えようと目論む……というあらすじだが、“トータルコーディネーター”という謎の用語を筆頭に、いまひとつ世界観が掴めないだけに、様子見の視聴者も多そうだ。 『GO HOME』は実在する警視庁の身元不明人相談室が舞台となっており、小芝と大島優子の2人の捜査官がバディを組む「ミステリー×ヒューマンドラマ」。残念ながら現時点での「期待度」は低いが、NHK朝ドラ『おちょやん』を手がけ、昨年の話題作だったTBS日曜劇場『VIVANT』もメインで書いた八津弘幸が脚本担当なのは注目すべき点だろう。 『降り積もれ孤独な死よ』は2022年に山田涼介主演で実写連ドラ化されたことも記憶に新しい『親愛なる僕へ殺意をこめて』作者コンビによるサスペンスマンガの実写化だが、原作がまだ完結していないこと、『しんぼく』同様に(日曜夜10時台には不向きな)猟奇的な表現が多いことなど懸念点も多い。どのように映像化し、物語をまとめるのか気になるところだ。