長澤まさみ、恐怖映画に初主演 来夏公開「ドールハウス」 矢口史靖監督と11年ぶりタッグ
女優、長澤まさみ(37)が2025年初夏公開の映画「ドールハウス」で恐怖映画に初主演することが18日、分かった。かわいいけどなんか変な人形の謎を追う役どころ。映画「ウォーターボーイズ」などで知られる矢口史靖監督(57)と11年ぶりのタッグで新境地を開拓する長澤は「自分がハマっていくような感覚が新鮮でした」と期待に胸を躍らせている。 日本を代表するスター女優が、身の毛もよだつドールミステリーに初挑戦。新境地を開拓した。 注目のビジュアルでは長澤が椅子に座り、自らとそっくりなロングの黒髪人形を抱いて頭をなでる姿はまるで親子のよう。しかし、両頬を少し赤らめ人間に近い表情を見せる人形は一見かわいらしいが、どこか不気味な雰囲気を漂わせる…。 「ドールハウス」は映画「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」などハッピーエンドの代表作を持つ矢口史靖監督が初めて書き下ろしたオリジナルミステリー。自らメガホンを執り今年3月から5月にかけ、すでに撮り終えた。 矢口監督とは2014年の映画「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」以来のタッグとなる長澤は、かわいいけれどなんか変な人形の謎を追う女性役を演じる。オファーを受け「またご一緒したかったので、とてもうれしかったです」と率直に喜びを表現した。 矢口監督が手掛けた脚本の面白さにほれ込み出演を熱望。脚本を読んだ心境について「ドキドキより、ちょっとわくわくしている自分がいて、面白い作品ができそうな気がするって思いました」と振り返り、映画について「人形という身近な存在が、その世界に現実味を与えて、自分がハマっていくような感覚が新鮮でした。この人たちは一体、どこまで行っちゃうんだろうという妙な感覚の高まりが終わらず最後まで続いていく、本当に怖い映画です」と太鼓判を押した。 共演者の発表は来年1月に予定している。これまで見たこともないような怪演で長澤が観客をゾクゾク身震いさせる世界に引きずり込む。 ★矢口監督「手加減なしで作りました」
矢口監督は「ずっとコメディー映画を作ってきたので、意外に思われるかもしれませんが、僕は子供の頃から怖いものが好きでした」と告白。「映画館を絶叫に包むべく、手加減なしで作りました。見終えて『ああ、怖かった。映画で良かった』と無事でいる幸せを感じてもらえるでしょう」と自信をのぞかせた。さらに「長澤さんが繰り出すムンク顔は本当に恐ろしい。憑(と)りつかれないよう、ご注意ください」と呼びかけ、ノルウェーの画家、ムンクの代表作「叫び」に長澤の熱演を重ね合わせた。