勝興寺に布団を敷いてはしゃぐ子ども＝高岡市伏木古国府

　高岡市伏木古国府の国宝勝興寺で27日、地元の高町自治会児童部と壮年団体「雲龍会」が長く途絶えていた宿泊体験「ふるこはん泊」を復活させた。子どもと保護者20人が夕食や肝試しなどを通じ加賀藩ゆかりの古刹（こさつ）に親しんだ。 　宿泊体験は1989（平成元）年に始まり、98年に「平成の大修理」がスタートしたことで途絶えていた。 　　●カレー、肝試し、花火 　台所で開かれた夕食会には宿泊者以外の住民も集まり、約70人がカレーを食べた。蒸し暑さで汗が噴き出す中、子どもは走り回り、大人は談笑した。 　台所横の和室に布団が敷かれると、子どもたちは大はしゃぎ。保護者が「障子破ったら親が弁償せんなんがやぞ」とユーモアを交え声を掛けたが、子どもたちは枕を手にふざけ合った。 　就寝前には境内で肝試し、総門前で花火が行われた。伏木小5年の立野弘務さんは「暑いけどワクワクした」と笑顔を見せた。 　雲龍会の中田一弘会長（44）は「思った以上に子どもがうれしそうで良かった」と話した。