基地周辺からは「継続して騒音の調査を」の声も… アメリカ軍・F35Aを三沢基地に初配備で青森県・宮下宗一郎知事が防衛大臣に緊急要請
アメリカ国防総省が、三沢基地に最新鋭ステルス戦闘機F35Aを初めて配備すると発表したことを受け、青森県の宮下宗一郎知事は木原稔防衛大臣に騒音問題などといった県民の不安解消や民生安定に主体的に取り組むことなどを要請しました。 【写真を見る】 宮下知事は5日、防衛省を訪れ、木原稔防衛大臣へ緊急の要請書を手渡しました。 要請は、アメリカ国防総省が三沢基地に配備しているF16戦闘機36機を、F35A戦闘機48機へ数年かけて置き換えることを発表したことを受けて行われました。 F35Aをアメリカ軍が配備するのは今回が初めてですが、県や地元・三沢市への説明は4日までありませんでした。 このため、宮下知事は今回の発表について「唐突で、極めて遺憾」と指摘した上で防衛省に、県民の不安解消や地元への理解のほか、協力に向け主体的に取り組むことなど3点を求めています。 青森県 宮下宗一郎知事 「民生安定が全てであります。事故が起こる、多発するようなことがないようには取り組んでいただきたい」 F35Aは、F16よりも高い機動力を持つ一方、エンジン音が大きいとの指摘もあります。 今回の配備を受けて、基地が置かれている三沢市からは、国が行っている騒音調査についても見直すべきなどといった声があがっています。 基地周辺町内連合会 種市光雄会長 「今年度で騒音の調査が終わるのですが、こういう状況が変わったということは、またさらに継続して騒音の調査をしてもらいたい。そういう要望を国にしていくつもり」 三沢市 小桧山吉紀市長 「早急に集団移転なり防音住宅なり、やはり民生安定事業っていうものをきちっとやってもらうことが一番、今の段階で市民にとってはいいことかなと思っています」 今回の要請には、騒音問題についてさらなる議論を進めてもらうことも含まれていて、木原防衛大臣は、「不安、懸念については防衛省としてしっかり対応する」としています。
青森テレビ