鼻で器用に自動販売機のボタンを押すアカカゲ＝１日、大山町赤松の大山乗馬センター

　大山町赤松の大山乗馬センターに、自動販売機のボタンを鼻で器用に押して飲み物を買える馬がいる。1日にはその馬「アカカゲ」が来場者におすすめの飲み物を選んでくれる交流イベントを開催。イベントは2日も行われる。 　アカカゲは、約1年前に同センターに引き取られた5歳の雄の元競走馬。スタッフが自動販売機で飲み物を買おうとした際、試しにアカカゲに選んでもらおうとしたところ、鼻でボタンを押して飲み物が買えたという。交流サイト（SNS）で話題となり、九州からアカカゲに会いに来た人もいた。 　イベントは先着5人で、アカカゲの調子次第で前後する。この日は7人が参加。自動販売機で希望の飲み物を示すとアカカゲがボタンを押してくれるという流れで、希望した飲み物の近くのボタンを押したアカカゲ“おすすめ”の飲み物が出てくると、周囲には笑みがこぼれた。 　鳥取市国府町の中学1年生、坂出小春さん（12）は「上手に買っていてすごい。惜しくも希望するのとは違ったけど、選んでもらえてうれしかった」と喜んだ。 　イベントは2日も午後0時半から開催。参加料は500円で、別途飲み物代が必要。同センターの馬野大将さん（40）は「アカカゲは好奇心旺盛でおとなしい子。ぜひ会いに来てほしい」と来場を呼びかけた。