西武育成・斉藤大将投手、ソフトバンク野村大樹内野手と異例の”格差”トレード成立
西武の育成選手・斉藤大将投手(29)とソフトバンクの野村大樹内野手(23)との交換トレードが成立した5日、西武とソフトバンクの両球団が発表した。支配下選手と育成選手の交換は異例。最下位に沈む西武が打線のてこ入れを図る形となった。 野村は東京・早実高から2019年にドラフト3位でソフトバンクに入団し、通算83試合の出場で打率2割1分8厘、1本塁打。今季1軍では2試合の出場だが、ウエスタン・リーグでは4日現在で56試合に出場し、打率2割7分8厘、2本塁打、21打点の成績を残している。 左腕の斉藤は神奈川・桐蔭学園高から明大を経て18年にドラフト1位で西武に入団。20年までに通算32試合に登板して1勝4敗、防御率7・71だったが、21年に左肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(トミー・ジョン手術)および後方関節腔クリーニング術を受けたことで、同年オフに育成契約となっていた。プロ7年目の今季は4日現在でイースタン・リーグで12試合に登板し、1勝0敗、防御率3・00の成績を残している。 以下は球団から発表された野村と斎藤のコメント。 ▽野村大樹「これまでプロ入りから5年半もの間ホークスで過ごさせてもらったので、話を受けてすぐは複雑な思いもありましたが、ライオンズさんに必要とされて行くと思っているので今は素直に頑張ろうという気持ちです。ホークスでの一番の思い出はプロ初安打(2019年9月28日 オリックス・バファローズ戦)を打った時です。みんなが一緒に喜んでくれましたし、小さな時から見ていたプロ野球の世界で自分がヒットを打ったというのはすごく印象的なことでした。これから関東の球団に行くということで、母校(早実高)が1番近い球団ですし、心機一転頑張ろうと思っています。ファンの皆さんへは、これまでの応援への感謝を伝えたいです。これからの僕も、ホークス戦以外は応援してくれたら嬉しいです」 ▽斉藤大将「7年間、良くも悪くも本当にたくさんのことがありましたが、充実した日々でした。昨年1年間は、納得のいく試合も多かったです。 チームが変わってもやることは変わりませんし、環境も変わるので、気持ちを新たに、気合いを入れ直してがんばりたいと思います」
中日スポーツ