大谷翔平、衝撃6号!ワシントンDCの敵地ファンも「SHO TIME!」 メジャー30球団中26球団目アーチ
◆米大リーグ ナショナルズ1―4ドジャース(23日・米ワシントンDC=ナショナルズパーク) 【動画】打った瞬間に確信!大谷翔平、特大6号!! ドジャース・大谷翔平投手(29)が初見参した米首都ワシントンDCの野球ファンを魅了した。23日(日本時間24日)のナショナルズ戦で敵地とは思えない歓声を受け、地元記者もスター性を絶賛。9回に自己最速191キロの衝撃6号で球場中を大歓声に包み込んだ。日本との交流記念イベントで“桜色”に染まった現地の雰囲気を現地の中村晃大記者が「見た」―。 * * * 大谷にとって、ナショナルズ・パークは7年目で初出場だった。ワシントンDCの観客はどのような雰囲気で大谷を迎えるのかと思えば、スタメン発表時に歓声が起きた。初回の第1打席には拍手を送られ、「SHO TIME!」と叫ぶ人までいた。メジャー30球団中26球団目からのアーチが生まれた9回も、一発を期待する空気があった。敵地とは思えなかった。 「大谷ってワシントンDCではどういう存在?」。地元記者に聞いてみた。「ワシントン・ポスト紙」でナショナルズの番記者を務めているスペンサー・ナシア記者は「いつもある程度ビジターのファンはいるけど、大谷のユニホームを着ている人の数は(他球団の時と)明らかに違ったね。彼は野球界で最も有名、重要な選手であり、ここワシントンDCは国際的な街だから、2つが同時にそろうとこの声援につながるんだ」。常識を覆す二刀流の存在が首都でも認められたことにほかならない。 この試合は米国首都の日本文化を祝う第1回「Japanese Heritage Day」として行われた。100年以上も前に日本から桜が贈られたワシントンDCは、今や世界有数の「桜の名所」として知られる。この日、ナ軍が着用した「シティーコネクトユニホーム」は桜があしらわれたデザイン。右袖に日本の国旗などが入った特別ユニホームも限定チケット購入者に配られた。球場右中間の巨大スクリーンもピンクが目立つ配色に。大谷の初来場を鮮やかな和テイストが彩った。 日本人の母を持ち、沖縄県生まれのロバーツ監督は同イベントについて「特定の伝統を持つグループのためのイベントは、素晴らしいことだと思う。野球は世界的なスポーツだ。様々なタイプの人が野球を愛している」と笑顔だった。「Baseball」も「Ohtani」も“世界共通語”ということだろう。 余談だが、試合後の大谷は食堂で同僚の山本と楽しそうに、そしておいしそうに日本食の特製弁当をほおばっていた。異国の地で初のメジャー取材を始めてから約2週間。同じ日本人であることがなんだか誇らしかった。(中村 晃大)
報知新聞社