青森市で演説する小泉氏（写真右）と、弘前市で街頭に立つ安住氏。ともに党公認候補を押し上げようと熱弁を振るった＝22日

　衆院選の投開票が今週末に迫った22日、自民党の小泉進次郎選対委員長、立憲民主党の安住淳前国対委員長が党公認候補の応援のため青森県入りした。それぞれ複数の選挙区を回り、「政治とカネ」の問題を軸に街頭で論戦を交わした。 　「裏金は1人、2人ではなく組織の不祥事。投票用紙に（立民候補の名前を）書くことで、自民にぜひおきゅうを据えて」。安住氏は青森市の新町通りで、自民派閥裏金事件への批判を展開した。 　弘前市の弘前公園追手門前では、地方の労働力不足などを巡り具体の政策論議を戦わせたかった－とも述べつつ、「ただ今回は、カネまみれの政治を一掃する選挙にしよう」と強調。さらに世襲批判も繰り広げ、「自民党は今や3分の1が世襲議員。このままだと国会は歌舞伎座になっちゃうのでは」と言い放った。 　防戦の自民。小泉氏は弘前市で裏金事件に関与した前職と並び、3区の情勢について「負けています」と率直に苦戦に言及した。 　野党に対し「政治とカネの問題は舌鋒（ぜっぽう）鋭く語るが、政権を取った場合、どの政党と組んでかじ取りをするのか全く語らない」と反転攻勢。八戸市庁前でも「野党は批判だけ。任せた結果は民主党政権を思い返せばよく分かる」と強調した。 　一方で青森市の青い森公園では「おきゅうを据えたいという気持ちを受け止めないといけない。それだけ不満がたまっている」と批判に一定の理解も示した。