オープンまで1ヵ月 日本初上陸のホテル『アンダーズ 東京』とは
6月11日にオープンする、超高層複合ビルの虎ノ門ヒルズ(地上52階・地下5階)。その上層階には、日本初上陸となるライフスタイルホテル「アンダーズ 東京」が入る。ハイアット系列の同ホテルは2007年、ロンドン・リバプールで誕生し、今回の「東京」が12軒目。アジアでは2011年の上海に続く、2つ目となるが、そのグランドオープンまで、あと1ヵ月となった。
■総支配人は“五輪開催都市の請負人“ 今回の「東京」をオープンさせるにあたって、着任したのがアルノード・サン=テグジュペリ総支配人だ。世界第1号の「ロンドン」の総支配人を務め、ロンドン五輪の開催に湧く街で、生まれたばかりの高級ホテルを、責任者として育て上げた実績がある。6年後に五輪開催の決まった東京において、再びサン=テグジュペリ総支配人が手腕を発揮する。
「五輪の前後で、都市はさまざまな盛り上がりを見せる。大会期間中は、多くの人たちが、その都市を訪れるのは当然だが、開催前に大きな盛り上がりをみせ、大会を経験し、その都市は成長していく。その中で都市にどう貢献していくかだ」と総支配人。自身がロンドンで経験したノウハウを東京にも注入していく。
日本政府は、訪日外国人数(2013年の訪日外国人数は約1000万人)を五輪イヤーの2020年までに2000万人まで伸ばしていくことを目指しており、「アンダーズ」としても、その一翼を担っていきたい意向だ。 ■「アンダーズ 東京」の特徴とは 「アンダーズ 東京」は、同じハイアットグループの「パークハイアット」、「グランドハイアット」と並び、5つ星とされる高級ホテルだが、そのコンセプトは、それまでのテイストと大きく異なる。“アンダーズ”という名称は、ヒンディ語で“パーソナルスタイル”の意で、その名とのおり、高級志向ながらもカジュアルに自分らしく、くつろげる空間を提供している。2004年に同グループが、エグゼクティブクラスに行ったリサーチには、「フォーマルすぎる」などの意見があったことを参考にして、デザインされている。 部屋のインテリアなどは、これまでの洗練されたスタイリッシュなものから、比較的親しみやすい自然で温かみのあるもので設計されている。また、利用者は、部屋に通されてから、チェックインすることも可能で、従来のホテルの“しきたり”を打ち破るスタイルをとっている。 ゲストルームは164室用意され、スタンダードタイプは、一泊の料金は6万円程度。8室用意されているスイートルームで、最もハイレベルのものは一泊100万円程度になる見込み。