[山口県]美祢市長に現職・篠田洋司氏再選 前職との一騎打ち制す
任期満了に伴う美祢市長選は21日、投開票され、現職の篠田洋司氏(60)=無所属=が、返り咲きを目指した前職の西岡晃氏(50)=同=を破り、再選を果たした。投票率は70・18%で前回を4・33ポイント下回り、過去最低となった。 篠田氏は自民、公明両党の県組織と県内最大の労働団体、連合山口から推薦を受け、組織戦を展開。過去の西岡氏の市政運営を批判し「信頼の市政をさらに強くするのか、混乱の市政に戻るのかを選択する選挙だ」と主張。人口減少対策や豪雨災害の復旧と防災機能の強化、新たな企業団地整備、財源を明確にした上での学校給食費の無償化などに取り組むと訴えた。 西岡氏は篠田氏の市政運営を「将来のビジョンを示していない」などと批判し、同様に批判的な立場を取る市議らの支援を受け、草の根で選挙戦を展開。「みね再出発」をキャッチフレーズに、人口減少対策や学校給食費・修学旅行費の無料化、観光地の再開発、商農工分野の産業誘致、ふるさと納税による財源確保などを掲げて市政刷新を訴えたが及ばなかった。 当日有権者数は1万8795人(男8738、女1万57)。 当選者略歴 篠田 洋司 60 無現② 全国市長会評議員(美祢市。京都産業大。副市長)大嶺町東分 【略歴の見方】名前、年齢、党派、新旧の別。丸数字は当選回数。主な肩書(出身地。最終学歴。過去の経歴)現住所 ◇ 任期満了に伴う美祢市議選(定数16)も21日に投票が行われ、開票作業は深夜まで続いた。現職12人、元職2人、新人6人の計20人が立候補。投票率は70・14%(前回74・48%)だった。 再選が確実となり、支援者と万歳して喜ぶ篠田洋司氏(右から2人目)=21日午後9時15分ごろ、美祢市大嶺町東分