あの日、何が起こったのか… 中越地震を知らない子どもたちに元消防士が語り継ぐ記憶「考えるためのきっかけに」【中越地震から20年】
この日は、災害時に避難所で使う『組み立て式の段ボールベッド』を紹介。子どもたちは、体育館の床と段ボールベッド、それぞれで横になってみて、その違いを感じていました。 【児童は】 「段ボールの方が温かかった。段ボールベッドの方が寝やすい」 「段ボールベッドの組み立て方がわからない人たちに教えてあげたいと思いました」 【NPO法人 ふるさと未来創造堂 中野雅嗣 常務理事】 「段ボールベッドって、避難所の中で必須なんですよ。実際に触れたり、組み立てたことがあるって人は、大人でも少ないんですね。今の子たちが自分たちにあるものを触ってできるようになることが、極端なこと言うと、家に帰ったら親にとっても学びになるし」 地震の記憶を語り継ぐため、中野さんが始めたサービスがあります。 『カタリdeツナグ』。地震を経験した語り部たちの証言をテーマごとに分けて、5分ほどの動画にしています。 学校で教材として使ってもらい、防災教育の出発点にして欲しいと期待しています。 【NPO法人 ふるさと未来創造堂 中野雅嗣 常務理事】 「体験談が風化してしまわないように、映像で残し使いやすい教材化する。映像教材自体も5分とか短い方が、子どもたちが考えるためのきっかけができたり、その後のさまざまな場面で活用しやすい」 中越地震の発生から20年ー 記憶をつなぐためには、“伝える側の工夫”も大切だと考えています。 【NPO法人ふるさと未来創造堂 中野雅嗣 常務理事】 「語り継ごうとするっていうこと自体は、ものすごく価値があるんです。語り継ぎ方っていうところについては、子どもの年齢だったり、興味関心というところに合わせたり、はたまた学校の中の雰囲気に合わせて、いろいろと工夫していく必要があるんじゃないかと思います」
新潟放送