海外メディアも錦織復活Vを絶賛「磐石テニス」「悲惨な連続敗戦記録に終止符」「全豪で支配者打ち破るかも」
英国のBBCスポーツは「錦織がブリスベン国際に勝ちタイトル獲得の枯渇を終える」との見出しを取り、約3年ぶりの復活優勝であったことを紹介した。 同紙は、最後の優勝以降、右手首の故障で欠場期間があったことを説明。この日の決勝戦を「錦織は第2セットで世界16位のメドベージェフに1-1に追いつかれる悪いサーブゲームが1度だけあったが、それを除いては試合を支配していた。錦織は、最終セットで調子を取り戻し、5-1と一気にリードし、すぐに勝利を迎えた。アンディ・マリーを倒したロシア人に6-4、3-6、6-2で勝った」とレポート。 「リターンをとても深く返すことができてプレッシャーをかけることができたと思う」と試合を振り返る錦織の声も伝えた。 記事は最後に全豪オープンについて「彼はまだ準々決勝以上に進んでいない全豪オープンでも勢いを維持できるように願っている」と記してまとめた。 英国のメトロ紙は「3年のタイトルの獲得枯渇を終え、復活を遂げた錦織は再び最大の舞台へ挑戦できるのか」との見出しを取り優勝の意義について報じた。 錦織が2014年の全米オープンで決勝進出してからグランドスラム大会での決勝進出はなく、「最近3年間、決勝戦で負け続けてきたことで、この最大の舞台での敗戦の悔しさを晴らすことはほとんどできなかった」と、近年の苦戦を伝え、「ニューポートビーチ(米カリフォルニア)で当時、世界238位のデニス・ノビコフに一回戦で負けてから1年。錦織は、近年のテニス界において最も悲惨な連続記録の1つ(準優勝9回)に終止符を打った」と復活を称えた。 続けて「(錦織にとって)素晴らしい試合、素晴らしい週だった。彼がこのようにプレーすれば、今シーズンは大きな成功を収めるだろう」というメドベージェフの試合後の談話を紹介。 「錦織は、この競技において最高のリターン選手の1人で最終セットの勝率で彼を上回る選手はいない。世界16位(のメドベージェフ)を破りタイトルを獲得したことで、この不幸な連続記録(準優勝9度)の重荷は肩から降ろされた。今後、数か月で、今回の結果が、元世界4位にどれだけの自信をもたらしたかがわかるだろう」と、今シーズンの4大大会での上位進出の可能性が高いことを示唆した。 その上で「故障に泣かされた錦織がATPツアーで戦い続けることは大きな脅威になる」と、その復活劇の意義を絶賛した。 イタリアのテニスサイトUbitennis.netは「錦織がブリスベンで35か月のタイトル枯渇を終える」との見出しで、「ツアーで9回連続の準優勝となった後、錦織圭がついに男子テニスの優勝者として戻ってきた」と伝えた。 記事は、「全米オープンの元準優勝選手(の錦織)は不安定だったメドベージェフに浴びた8本のサービスエースに耐え、ジェットコースターのような対戦を6-4、3-6、6-2で制した。昨年10月の日本オープンで敗戦した22歳(のメドベージェフ)にリベンジを果たした。錦織は、試合を通じて11ポイント上回り、15回のブレークポイントから5度のブレークを奪い、20本のウィナー、エラーは30本だった」と、試合内容を紹介。 ブリスベン国際では、錦織の優勝が男女を通じてアジア選手初の優勝となったこと、この優勝で「ATP250」のポイントと優勝賞金9万990ドル(約1000万円)を手にしたことを報じている。 14日に開幕の全豪オープンでは海外メディアは続けて復活を果たした錦織の進撃をマークしていきそうだ。