藤井聡太八冠、新年度白星スタート 叡王戦第1局で伊藤匠七段に勝利
将棋の第9期叡王戦五番勝負第1局が7日、名古屋市の「か茂免」で指され、先手の藤井聡太叡王=竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖との八冠=が挑戦者の伊藤匠七段を破って先勝した。藤井は24年度最初の対局で白星発進となった。10日からは初防衛を目指す名人戦とのダブルタイトル戦となる。 振り駒の結果は駒が2枚重なり、歩が2枚出て藤井の先手に。藤井は23年度先手では24勝1敗。永瀬拓矢九段との王座戦第1局しか黒星がなく、先手勝率は脅威の9割6分。無双の先手をとったことを伝えられると藤井は目をつぶったまま、小さくうなずいた。 戦型は藤井のエース戦法、角換わりを後手の伊藤が真っ向から受ける形に。序盤から力勝負となった。 形勢互角のまま難解な終盤戦に。終盤力で勝った藤井が勝ちきった。 10、11日は初防衛を目指す名人戦が東京・文京区で指される。
報知新聞社