【UFC】日本人最多6連勝の平良達郎が王座戦希望「パントーハと戦えたらうれしい」
<総合格闘技:UFCファイトナイト・ラスベガス93大会>◇15日(日本時間16日)◇米ネバダ州ラスベガス・UFC APEX UFCフライ級13位の「超新星」平良達郎(24=THE BLACKBELT JAPAN)がメインイベントを勝利で飾った。自身初のランカー対決として同級5位アレックス・ペレス(32=米国)と同級5分5回で激突。2回、テークダウンから背後を取ると、そのまま立ち上がったペレスを裸絞めしながら、足を絡まて体重移動して強引に倒した。ペレスを右膝負傷に追い込み、2回2分59秒、TKO勝ちを収めた。 「アレックス・ペレスのケガがひどくなく、早い回復がかなうことを願っています」と相手選手への気遣いをみせた平良は「想像していた結末ではありませんでしたが、チームと一緒に考えていた戦い方はできたと思います」と自らに及第点を出した。 3週間前に米デンバーで最終合宿し、時差調整にも時間をかけた。何より意識してきたことが、心身のリラックスだった。「忙しくても、練習時間の確保は大事。あとは焦って練習をやりすぎないようにコントロールし、体を休める」と取り組んできた。冷静な思考を意識しながらのトレーニングで日々、強くなっている実感があり「自分が変化し続けていることを感じる。苦手とする部分が減った。対応力で、いろいろな状況でもあわてていない」と手応えを示した。 試合後、オクタゴン(金網)内でマイクを握り、UFC同級王者アレクサンドル・パントー(ブラジル)の名前を口にした。「パントーハとタイトル戦をやりたい。フライ級ファイターたち、俺の前に一列に並べ!」と英語で叫んだ。「今回、トップ5の選手と戦えて本当に楽しかったです。強くなって戻ってこられたのは満足していますが、世界一になるためにはもっと強くならないといけないので、そこを目指して頑張ります」と、あらためて意気込んでいた。