ナポリで修業、28歳でピッツァ競技会世界一になった日本人
世界的なピッツァのコンペティション「Pizzafest(ピッツァフェスト)」で、外国人として初めて最優秀賞を受賞した大西誠(おおにし・まこと)シェフがプロデュースしたピッツェリア「PIZZERIA MANCINI TOKYO(ピッツェリア マンチーニ トウキョウ)」が2024年3月、赤坂見附にお目見えした。 Pizzafestはイタリア・ナポリで開催される世界最高峰を誇るピッツァの祭典だ。 【関連画像】大西誠(おおにし・まこと)シェフ(49歳)。大阪や東京でのレストラン勤務後、2002年に単身渡伊。イタリア・イスキア島の名店「ダ・ガエターノ」でピッツァ修業。Pizzafestに初参加にもかかわらず外国人として大会史上初めて最優秀賞を受賞。帰国後にSALVATORE CUOMOのワイズテーブルコーポレーションに入社。06年から3年連続、Pizzafest でPIZZA SALVATORE CUOMOチームを受賞に導く。12年、「日本ナポリピッツァ職人協会」を設立し、初代会長に就任する。 運営は「XEX(ゼックス)」やイタリアンレストラン「SALVATORE CUOMO(サルヴァトーレ・クオモ)」などを手掛けるワイズテーブルコーポレーション(東京・港)。PIZZERIA MANCINI TOKYOでは、バリスタ世界チャンピオンのポール・バセット氏が手掛けるエスプレッソカフェ「Paul Bassett」のエスプレッソコーヒーとスイーツを楽しめる。1つの店舗で、世界一のピッツァとエスプレッソコーヒーを同時に楽しめる食空間として話題だ。 28歳という若さで世界1位の称号を手にした大西シェフには、大変な苦労やすさまじいプレッシャーがあったそうだ。詳しく話を聞いた。 店名の“MANCINI”は、イタリア語で“左きき”という意味。ピッツァ作りに欠かせない大西シェフの利き手である左手に由来している。 店舗の場所は、東京メトロ銀座線・丸ノ内線の赤坂見附駅の11番出口を出てすぐ。日枝神社手前にある「プルデンシャルタワー」に併設されたプルデンシャルプラザ1階にある。 外観は緑に囲まれ、ホワイトカラーのオーニング(日よけ)とガラス張りのファザード(正面外観)がひときわ目立つおしゃれなつくりだ。テラス席もあり、ランチタイム(午前11時30分から午後2時)とディナータイム (午後5時30分から午後10時30分、土曜日は午後10時まで)とでは、雰囲気がガラリと変わるので、様々な使い方ができそうだ。 内装は温かみのある木目調のつくりで、広々としている。奥側が「Paul Bassett」スペースとなり、手前側が「PIZZERIA MANCINI TOKYO」のオープンキッチンとナポリから職人を呼び寄せて作った薪窯(まきがま)がある。2つの店舗が自然な形で融合している。