「進撃の巨人」完結編番組サムネイル

  　「進撃の巨人」の敬礼といえば「心臓を捧げよ」。「The Final Season完結編」でも、リヴァイ・アッカーマン（CV：神谷浩史）とハンジ・ゾエ（CV：朴璐美）が交わした熱い「心臓を捧げよ」があった。エレン・イェーガー（CV：梶裕貴）との決戦に向け、港町・オディハで飛行艇の準備を進めていたハンジたち一行は、離陸準備がもう間もなく整うというところまできていた。しかし、まさかの襲撃で状況は一転、致命的なピンチを迎えてしまった。 【動画】ハンジへの餞…リヴァイの「心臓を捧げよ」（17分15秒ごろ～） 　アニメ『進撃の巨人』は「別冊少年マガジン」（講談社）で2021年4月9日発売の5月号まで連載していた諫山創氏による大ヒット漫画が原作。シリーズ累計発行部数は全世界で1億4000万部を突破している。アニメは2013年4月に「Season1」がスタートし、2017年4月期に「Season2」が、2018年7月期に「Season3」が放送。2020年12期に第4期である「The Final Season 」Part1が始まると、完結編となる「The Final Season完結編（後編）」が2023年11月に放送された。 　マーレ潜入作戦を経て、異母兄のジークと接触し、ついに“始祖の巨人”の力に目覚めたエレン。あわせ持つ“進撃の巨人”の力によって断片的な未来を観測できる彼は、苦悩と葛藤の果てにパラディ島の外にある世界を滅ぼす“地鳴らし”を発動させる道を選んだ。襲撃を受ける直前、エレンとの決戦に向けて準備を整えていたハンジは巨人との戦いでこれまで散っていった仲間たちを思い出してか「今の私達を死んだ仲間に誇れるかな……」と、リヴァイと会話を交わしていた。地鳴らしが来る前に準備が整うと思っていた矢先、イェーガー派の残党であるフロック・フォルスター（CV：小野賢章）による捨て身の襲撃を受け、燃料タンクに穴が開いてしまった。穴を塞ぎ、飛行艇が飛び立てるようになるまでには1時間ほどかかる見込み。 　慌てて修理に取り掛かろうとした瞬間、最悪のタイミングで地鳴らしの脅威がオディハへ襲い掛かろうとしていた。どんどん近づいてくる巨人たちにアルミン・アルレルト（CV：井上麻里奈）やライナー・ブラウン（CV：細谷佳正）ら巨人の力を持つ2人が、地鳴らしを食い止めるために巨人の力を使おうとしていた。 　「ダメに決まってるだろ。巨人の力はもう一切消耗させるわけにはいかない」とそれを止めたハンジは、覚悟を決めたかのような表情でアルミンを15代調査兵団団長に任命すると、「じゃあね、みんな」と明るい表情で目前に迫る巨人たちにたった1人で立ち向かおうとする。声をかけるリヴァイに対してハンジは「今……最高にかっこつけたい気分なんだよ。このまま行かせてくれ！」と語ると、リヴァイもすべてを悟ったような表情を見せ「心臓を捧げよ」と言葉を贈った。 　エレンやアルミンら第104期が調査兵団に入団する前から、ともに死線をくぐり抜けてきた2人のやりとりに「フラグ立てないでよ ハンジさん」「ハンジさん、最高にかっこいいよ…」と胸を打たれ、涙腺が崩壊してしまった視聴者も多かったよう。 　「やっぱり巨人って素晴しいな……」と巨人へ抱いてきた想いを胸に、捨て身の覚悟で立ち向かっていくハンジの姿にファンは「最後までハンジさんだわ」「それでこそハンジだ」と称賛していた。飛行艇の修理は間に合うのか。ハンジは最後の大役を果たすことができるのか。 （C）諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会