お風呂でのヒートショックに注意!「快適」で「安全」に入浴するためのポイントは!?
山陰中央テレビ
厳しい寒さとなる中、冷え切った体を温めてくれるのがお風呂です。 ただ、このお風呂がまさかの事故につながるケースもあります。 この時期、快適で安全に入浴するためのポイントを取材しました。 寒い季節、恋しくなるのがお風呂。 冷え切った体を温め、1日の疲れを和らげますが、そこには思いがけない危険が…。 「ヒートショック」です。 島根県立中央病院・錦織慶子認定看護師: 「急激な温度変化で血圧が大きく変動することによって起こる健康被害を総称してヒートショックと言われています。最悪の場合、失神したり心筋梗塞・不整脈・脳梗塞を起こすこともあると言われています」 冬の入浴に潜むリスクの1つです。 日ごろの入浴タイム、こんなことに思い当たりませんか? 1.入浴前、脱衣所が寒く、浴室の中も寒い。 2.湯加減は熱めで、長時間お湯に浸かっている。 3.食後すぐ、またはお酒や薬を飲んだ後すぐに入浴している。 これらのポイントに1つでも当てはまれば『ヒートショック』の危険性が高く、注意が必要です。 厚生労働省の調査によると、65歳以上で自宅の浴槽で亡くなった人は4900人。 10年あまりで約1.5倍に増加しています。 これは、交通事故による死者数の2倍以上にあたります。 12月6日、歌手の中山美穂さんが、自宅の浴室で亡くなっているのが見つかりました。入浴中の不慮の事故によるものとみられます。 中山さんは54歳、入浴の時、注意が必要なのは高齢者に限りません。 「ヒートショック」対策のポイントを聞きました。 島根県立中央病院・錦織慶子認定看護師: 「そもそもの原因は温度変化にあるので、電気ストーブなどを使って浴室や脱衣場を暖めてからお風呂に入るとか、お湯を張った湯舟の蓋を開けておくのも(浴室が)温まりやすくなるので、工夫していただくといい」 浴室・脱衣所をしっかり暖めます。 食後または飲酒後すぐの入浴は控えましょう。 また、お湯に浸かるのは41度以下で10分までなど、目安を決めましょう。 ちょっとした心掛けが、快適で安全な入浴につながります。 気象状況などから、ヒートショックの危険度を知ることができる「ヒートショック予報」も公開されています。 日本気象協会と東京ガスが共同開発した予報で、天気予報から想定される標準的な住宅内の温度差に基づいて、リスクの目安を5段階で表示しています。 12月12日は、山陰両県の広い範囲で5段階中、3番目の「警戒」、山間部では最も危険度が高い「冷え込み警戒」となっています。 こうした情報も参考にしながら、お風呂の時間を楽しみましょう。
山陰中央テレビ