【世界卓球】日本女子、香港を3-0で撃破。決勝は日中決戦
◇世界卓球2024(団体戦) 2月16~25日 韓国・釜山 2月23日 ●女子準決勝 〈日本 3-0 香港〉 ◯張本美和 -7、-9、4、6、5 杜凱琹 ◯早田ひな 12、3、7 朱成竹 ◯平野美宇 5、5、5 李皓晴 日本女子チーム、香港を破って5大会連続の決勝進出! いよいよ24日20時から女子決勝、中国との最終決戦に挑む。
非凡な修正能力を見せた張本
1番は張本美和が香港のエース、好調の杜凱琹の前に攻撃のミスが多く、2ゲームを先取される予想外の幕開けとなった。初の準決勝、初のメインアリーナでの試合。2ゲーム目までは張本のプレーに硬さが見られ、1ゲーム目7-5のリードから6点を連取されて7-11、2ゲーム目も5-2から6点を連取されて5-8と逆転されるなど、ミスが絡んだ連続失点で落とす苦しい展開となった。 しかし、張本は3ゲーム目から次第に本来の姿を取り戻す。低く切れたツッツキを相手に打たせ、バックのカウンターで得点したり、あえて打球点を落とした低い弧線のループドライブでミスを誘うなど、どっしり構えて多彩な得点パターンを展開するプレーが復活した。非凡な修正能力だ。 張本は3・4ゲームを連取して追いつき、最終ゲームも5-1と突き放してチェンジコート。最後は10-5のマッチポイントで、張本の非常に深いバックツッツキを杜凱琹が打てず。逆転勝利で2番・早田につなぐ。
時にラリーを楽しんでいるようにすら見えた早田
早田の相手は朱成竹。もともと中国・上海チーム出身の長身の選手で、上回転のラリーになると非常に粘り強いファイターだ。特にバックサイドに打ったボールに対しては、強打にも鋭い反応を見せた。 1ゲーム目、早田は1-4のビハインドからなかなかリードが奪えず、終盤で逆転した後も一時は10-11でゲームポイントを握られた。しかし、早田は強打を返されてもあわてず、1本コースを突いてつないでから、再び強打に転じて得点。早田13-12の場面で、朱成竹がサービスをミスし、早田が1ゲームを先取する。 2ゲーム目以降も朱成竹の動きを見ながら、ラリーの駆け引きで上回っていく早田。朱成竹の返球がイレギュラーしてミスをする場面もあったが、主導権は譲らず、時にラリーを楽しんでいるようにすら見えた。3ゲーム目、10-7のマッチポイントでパワードライブを相手に返されながらも、下がってのしのぎに変化をつけてミスを誘い、11-7で勝利を決めた。